らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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小泉上の城(上田市)  

◆あれは三年前・・・・の攻城戦記◆

※最新の情報(2016年1月リテイク)はこちらをクリック⇒小泉上の城2

らんまるの住む上田市にも「城山」と地図に記載されている山があります。(標高933m)

以前に紹介した須々貴城の峰続きの山で、この山頂の南に位置する鉄塔付近のコブが「小泉上の城」と呼ばれる事を知ったのは3年前ぐらいでしょうか(笑)

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↑城山の三角点。城域は山頂の南200mにある。

山城群の攻城戦を開始したのが三年前ぐらいでした。当時は「最短ルート(ショートカットとも云う)で到達する」という変な意気込みが先走り、縄張りや築城の背景などはどうでも良かった・・(今思うともったいない)

この頃から毎日穴の空くほど閲覧していた「城と古戦場」のマサハレ殿のHPを頼りに、下室賀地区からの林道をファミバイで走破するという暴挙を試みる(笑)

林道の突き当たりでバイクを捨てて送電線の鉄塔の保安道を登る。

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オフロードなら登れそうな保安道・・・ゲームのエキサイトバイクやり過ぎかしら?

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↑当時は「おお、城跡訪問者のための親切な階段」と信じていた・・・(笑)


15分ぐらいで尾根に辿り着いたものの、何処に向かえば城跡なのかさっぱり分からない。


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↑松林の向こうの小山が鉄塔手前の曲輪。反対側に進むと城山の頂上へ。

初心者に毛が生えた程度の知識しかなかったので(今もあまり変わらない・・・汗)、この辺りの山城の構造的特徴もわからないまま、写真だけはしっかり撮っておいた。

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最初に出現する一条の堀切。かなり埋もれてしまっている。当時はそれすら気がつかないで撮影している。

鉄塔に到達すると視界が開けたので付近を撮影する。子檀嶺岳城(こまゆみだけ)は独特な形の山なので簡単に見つける。肝心な鉄塔付近の写真は残念ながら撮影していない・・・

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北側に伸びる送電線の先には支城の須々貴城があり、上田原古戦場や尼ヶ淵城が臨める。

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この城はこの付近の土豪である小泉氏の詰の城と云われ、南側の尾根伝いに雷城(下の城)があり、麓には居館があった。

小泉重成が当主の時に上田原合戦に、室賀氏と共に村上義清に加勢したが、天文二十二年に村上氏が越後へ逃れるとこの城と尼ヶ淵にあった小泉砦を破却し武田晴信に降ったという。(上田城の小泉郭はこの砦の跡らしい)

城割というと近世の一国一城令を思い浮かべるが、武田軍も積極的に進めたらしい。

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↑堀底から主郭。主郭の北側はこの地域の特徴である二重の堀切で防禦されている。

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訳も判らずなんとなく撮影されている堀切。当時の自分に感謝です(爆)

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たぶん二度目は無いと思うこの城で、堀切がキチンと撮影されているのは奇跡かもしれない・・・(爆)

村上連珠砦群を制圧した今では、「小泉上の城」が「物見城」や「ケムリの城」と共通した構造である事が理解出来ますが、当時のらんまる氏はそんな事もわからんで写真撮りまくり(笑)

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主郭の一段高い場所には祠がある。


小泉氏や室賀氏の築城は石積みを多用している特徴がある。笹洞城は典型的な例だが崩落が進んでしまい、早めに見ておく事をお勧めしたい。

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小泉上の城も石積みが確認出来る貴重な城跡です。

南側の急斜面は雷城(下の城)へ続きますが、防禦施設らしいものは見当たらない。

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↑この稜線を降ると雷城に至る

城山の頂上は坂城方面の監視小屋でもあったのだろう。ここから見渡す村上連珠砦群の位置は素晴らしい。

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↑三年かけて全て攻城するとは、この時思いもしなかったのである・・・(汗)

≪後日談≫

林道を駆け抜けたファミバイは、のちに後輪のホイールが変形しバーストしてしまい、再起不能となり廃車。
古城の風を感じる同志だっただけに悔やまれます。合掌・・・・。

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↑在りし日のHONDA TODAY。

≪小泉上の城≫ 

標高900m 比高455m
築城年代:室町時代~
築城・居城者:小泉氏
場所:上田市小泉城山
攻城日:2008年4月20日
お勧め度:★★★☆☆
見どころ:曲輪、土塁、空堀
その他:軽トラの四駆かオフロード軽の四駆。ファミバイはリスクが高い。

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Posted on 2011/04/16 Sat. 23:43 [edit]

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