らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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信濃先方衆2013年の山城納め  

◆やはり小笠原城塞群は信濃の山城築城技術の最先端だった◆

「いつでも行けるから、後でもイイや・・・」

でもね、明日も生きてるって保証は無い訳だし、見れずに後悔して化けて出るのも面倒だし・・(笑)

そんな訳で、本日は中信濃・南信濃の山城スペシャリストである「ていぴす」殿にアテンドしていただき「伊深城」「林小城」「桐原城」を堪能してきた。おまけに「山家城」も再訪。

今年も神出鬼没を極めた(?)信濃先方衆の仕事納めは「信濃のお宝・小笠原城塞群ツアー」となったのである(爆)

【伊深城】(いぶかじょう 松本市岡田伊深) 比高:200m

堀切フェチは訪問必須であろう。主郭背後の二重堀と続く北尾根への四連続堀切、南西尾根と東尾根の合計四つの竪掘が集合堀で沢を駆け抜ける様はマニア垂涎・お涙頂戴ものである(笑)

伊深城(松本市) (98)主郭背後の大堀切。久々に感動した(汗)

伊深城(松本市) (114)南西尾根の竪掘は薬研堀で凄まじい長さだ。

伊深城(松本市) (126)このアングルの竪掘が狂気の集合堀となって沢を駆け抜けるのだ!


【林小城】 (はやしこじょう 松本市里山辺 県史跡)

かつての第二次世界大戦のドイツ機甲師団を彷彿とさせる重量級の戦車で、ケツは脆弱だが正面の破壊力は抜群で「駆逐戦車」の分類になるだろうか。(意味不明な方、ゴメンナサイ)
主郭の周囲に連続竪掘を執拗に刻む手法は貞慶流であり、他の追従を許さないものがある・・・(汗)

林小城(松本市) (61)主砲塔は背後に厳重な土塁と石積みで構成されている。

林小城(松本市) (75)西国の石垣文化とは異質の美しさである。

林小城(松本市) (77)中毒患者には見せてはいけない至極の宝石であろう(笑)

林小城(松本市) (47)主郭西側の連続竪掘群

林小城(松本市) (140)尾根に刻まれた夥しい段郭。

林小城は竪掘と段郭を融和させた堅固な防御を誇る高度な軍事施設なのであった。


【桐原城】 (きりはらじょう 松本市入山辺 県史跡)

この城に取り憑かれてしまった「ていぴす殿」の心情が良く分かる。
信濃の中世城郭としてのレベルでは間違いなくベスト5に入る遺構で、総石積みの城としては北信濃の鞍骨城と双璧を為す城で、実戦に備えた緊迫性とその縄張りの凄さは間違いなく「天空の城」を凌駕している。

「もっと早く来るべきであった・・・」このことである(汗)

桐原城(松本市) (11)この門と二重堀切で攻城兵は殲滅させられるのだ。

桐原城(松本市) (39)城内には絶対入れないという意思のある強固な堀切。

桐原城(松本市) (74)平積みの石積みは美しいのだ。

桐原城(松本市) (101)戦国末期の小笠原流築城方式の完成された姿を目の当たりに見る事が出来る。

桐原城(松本市) (164)主郭背後の厳重な二重堀切。小笠原式の共通の方式を踏襲している。


【山家城】

再訪なので詳細は山家城をご参照願います(シリーズ三部作)

山家城③(松本市) (11)主郭の背後を高土塁で覆うのは小笠原流か?

山家城③(松本市) (13)平積みの石積みは相変わらずの威容を誇るが規模では桐原城に軍配が上がりそうだ。

山家城③(松本市) (14)鋭角な五連続の堀切は「仁義無き戦い」を彷彿とさせる威容を誇る。


【信濃先方衆の総括】

南信濃に今年の活路を見出すつもりが中途半端になってしまい、白馬・小谷に転戦し北信濃の一部を舐めただけで終わった。しかし、仙当城・枡形城・大峰城・黒田城・古山城や南信濃の城では感動を新たにすることが出来た。
そして今回の小笠原城塞群はまさに「目から鱗」だった・・(汗)

「ああ、信濃の城を五百以上探訪しても勉強不足なのだ・・」

ちなみに本日の攻城数は4城で比高の合計は819mだった。急斜面を登る伊深城では体調が整わず苦労したが、その後は何とか登り切れた。
そろそろ直登りの途中で倒れそうな年齢にお付き合い頂く「ていぴす殿」には感謝デス、ハイ。

山家城③(松本市) (3)
まんぼうラーメン600円+半ライス100円(まんぼう食堂 松本市里山辺) 万人受けする旨いラーメンでお勧め。


「んで、今回の攻城戦いつ掲載するの?」

「今でしょ!!」

とは絶対に言えない・・・(爆)
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Posted on 2013/12/15 Sun. 21:46 [edit]

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