らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0928

白馬村公民館講座 「戦国の山城を訪ねて」  

◆さて、ぼちぼち本格的に城攻めを再開するとしますか・・◆

二転三転とする小生のブログのデザイン(テンプレート)に、「男心と秋の空(?)」を感じた方もいらっしゃるだろうか・・(笑)

今まで使っていたテンプレートは写真がデカク掲載出来てお気に入りだったのだが、作者がFC2から撤収してしまった為に、PCのモニターサイズによってはバグが起きてしまい画像表示に関する問題が修正できず、泣く泣く変更と相成った次第である。

数年前に使用していたデザインに一時的に変更したが、過去に戻る懐メロ仕様も変なので、何とか探しまくって青二才仕様で落ち着く事にした・・・(汗)

白馬村公民館講座201409 (7)
白馬村に向かう途中の小川村と旧美麻村(現在の大町市)境にある千見城(小川村側より撮影)

この日は白馬村公民館講座「戦国の山城」を訪ねて」(講師:信大副学長 笹本正治氏)が例の三日市場城で開講されるので、朝早くから白馬村へ進軍下と云う訳でございます。


【白馬村公民館講座 「戦国の山城を訪ねて」】

この講座における最大の収穫は、年に一度しか開放されない神明社の社殿を見る事を許された事であろうか。

白馬村公民館講座201409 (26)
秋祭りの初日だけ開放される神明社。社殿は覆屋の中にあり普段は目にすることが出来ない。

●神明社について

神明社がいつ頃からこの地に鎮座したかは不明だが、千国庄沢渡郷の鎮護の神として鎌倉時代の初頭には祀られたものと考えられている。
社殿の造営奉仕は保存されている棟札によって、三日市場に居館してこの地を支配していた沢渡九八郎盛忠とその息牛乗によったものである。沢度氏は、仁科一族として主家に仕えこの庄を治めていたが、仁科氏が滅ぶと深志の小笠原氏に仕えその後主君の転封に従い各地に移った。

白馬村公民館講座201409 (24)
この奥に本殿、左右に相殿がある。

重文指定の社殿は自然石の上に鎮座し、普段は覆屋の中に収められているので見ることは出来ないが、この日だけは特別見ても良いと地元の方に許可を頂いたようです。

本殿:神明社 天照大神 (国指定重文)   相殿:諏訪社 建御名方命 (国指定重文) 相殿:八幡社 誉田別尊

白馬村公民館講座201409 (19)
本殿の神明社(重文)

白馬村公民館講座201409 (21)
相殿の諏訪社(重文)

残念ながら神社仏閣は専門外なので、その良さが分かりません・・(汗)
見せて頂いても「ありがたい」という気持ちだけで、「豚に真珠」でしょうか・・(笑)

さて、講演会に話題に戻りましょうか。
この日の講座には白馬村村民の方や村外の方も含めて総勢約30人程の受講者が集まりましたよ。

白馬村公民館講座201409 (12)
山麓の駐車場での開講式。司会は何かとご苦労頂いております白馬村公民館長の田中さんです。

驚いたのは、白馬村の下川村長も参加されたということでしょうか。
自治体のトップがキチンと史跡破壊に向き合う姿勢をお見せ頂きましたよ。

白馬村公民館講座201409 (13)
白馬村の下川村長。

講師は信州大学副学長の笹本正治氏です。
山梨県出身の笹本氏は武田氏を中心とする中世戦国時代専門の著書や講演も多いのですが、地域の歴史を起点としたふるさと振興や災害復興など幅広い見識と数々の経験で長野県全域の振興に貢献されてきたエキスパートです。
その巧みな話法と温かみのある解説は、山城初心者の方であっても分かり易いと思いました。

白馬村公民館講座201409 (14)
講師の笹本信州大学副学長

さて、神明社の社殿を特別に受講者全員で見学させていただいたあと、現地説明を兼ねて三日市場城に登ります。
こんな大勢がこの城に登る事など過去には無かったと思います。

白馬村公民館講座201409 (25)
大手口付近で説明を受ける受講者の皆さん。(って、僕は聞かなくていいのかしら?)

ふだんなら10分もあれば到達する城跡ですが、斜面でも解説が入るので30分のゆったりさ。息切れしないのが嬉しい(笑)。城跡における遺構の捉え方は人によって千差万別なので、正解は無いと解説される。全くその通りですね。

白馬村公民館講座201409 (27)
こんなに大勢が一度に登って城跡が変形しないかしら・・・・

白馬村公民館講座201409 (28)
南斜面は人工的に手の加えられた切岸で、更に敵の侵入を防ぐ竪掘について説明を受ける受講者の皆さん。

あっと言う間の二時間でした。もちろん、今回破壊された場所も全員で見学しました。破壊した地主さんも今回受講者として参加しています。(本人から見学前に皆さんに対して破壊の事実の報告がありました)

「破壊してしまった事実は元にもどらないので、今さらそれを議論しても仕方が無い。大事なのは、この事実を村民の皆さんがキチンと認識して今後同じような破壊が起こらないようにする為に、もっと自分たちの住むふるさとの歴史を学び見つめて文化財や史に正面から向き合っていく事なんです。
そのためには、一過性のものとして終わらせることなく、継続して何度も何度もこういう講座や勉強会を開催していく。そうすることで、今回の悲劇が、逆に村の歴史認識を新たにして未来に向けてキチンと継承していくことが出来る、そういうことではないでしょうか」
(笹本副学長の主旨を要約。小生の所感も入っている?)

白馬村公民館講座201409 (29)
今回の史跡破壊をキッカケに信大とのコラボでの取り組みもあるらしい。

笹本氏の楽しい解説で進み予定通り12:30で閉講となりました。

終了後、小生に対して下川村長より今回史跡破壊の件でお詫びの言葉がありました。また、白馬村議会の産業経済委員長の篠崎久美子氏よりも破壊通報に対するお礼の言葉を頂戴しました。私個人云々よりも、キチンと原状回復していただくことを重ねてお願いしておきました。

あまり辛辣な事ばかり申し上げておりますので、白馬村の「有難迷惑名誉村民」になれそうです(爆)

あ、そうそう、今回の山城講座では、山城ヲタクの方との交流の場となりました。
「えいき」さん、富岡武蔵さん、関谷さん、お逢い出来て良かったです。この場を借りてお礼申し上げます。

えっ、その後ですか?

「ていぴす」さんとの我ら信濃先方衆は「青鬼の城峯」(あおにのじょうみね)、「西通山城」、「塩島城」を攻め落として参りましたよ。

青鬼の城峯・西通山城201409 (1)
「伝統的建造物群保存地区」に指定されている白馬村青鬼(あおに)集落。棚田、石垣、茅葺屋根の家屋のコントラストは見事で時間が止まった感がある。


追伸:三日市場城はこれら修復作業に入るとの事なので、しばらく立ち入り禁止になるそうです。見学可能になったらまた皆さんにご連絡しますネ。それはそれとして、原状回復の過程はキチンと監視していきますよ(笑)


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Posted on 2014/09/28 Sun. 11:39 [edit]

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