らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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三日市場城の再生レポート②  

◆満身創痍の城跡に包帯を巻くだけの玉虫色の政治決着に怒り!◆

次の城のレポート作成が遅遅として進まず睡魔に襲われ早くも一週間が過ぎる・・・・・ヤバイ・・・・(汗)

焦れば焦るほどやる気になれず、ボーっとしていたら、白馬村教育委員会の三日市場城の担当者からメールが届いた。

8月23日に現地でお逢いした時には、早ければ今月から発掘調査が始まるとおっしゃっていたのだが、悪い予感が的中。

三日市場城20140802 (1)
三日市場城の麓の神明社は重要文化財だというのに・・・

正直なところ、我々も白馬村教育委員会の熱心な担当者も発掘調査については楽観視していた。

ところが、長野県は遺跡・史跡調査の専門部署である「長野県埋蔵文化センター」を介入させて(まっ、当然の処置だが・・)無理難題を吹っ掛け、発掘調査にかかる費用は全額白馬村負担とし民間委託は認めないとの見解を伝えている。
まともに受け入れれば億単位の出費となる話だ。

申し訳無いが、中世の遺跡は縄文・弥生・古墳時代に比較すると不当な扱いを受けていると思わずにはいられない。
確かに文化財の保護保全を怠ったのは白馬村だが、その統括としての管理監督責任は長野県にあり、一方的に白馬村に費用負担を求めるのは弱いものイジメ以外の何物でもない。

三日市場城20140802 (10)
郭1から見た郭2。そのまま斜面に竪掘と落ちるはずが、郭2の虎口も破壊して作業道となり郭2に侵入している。

さすがに数億円の学術調査費が白馬村に負担出来るなずなどない。我々の願いは「原状回復」であり、お金をかけて無理に県指定史跡への昇格など望んではいない。

はからずしも長野県によって追い詰められた白馬村の選択した道は、下記の通りである。
白馬村行政ホームページにも9月10日付けの新着情報として掲載しているのでご確認いただきたい。

「白馬村指定史跡三日市場「大宮城跡」損壊に係る経過と対応について」

本年5月初旬に山城探訪愛好者の方から白馬村指定史跡「大宮城址」の損壊が指摘され、他の方々からも同様にご指摘のメール電話等が、多数ございました。
村といたしましては、この間現状の把握に努め、長野県トップクラスの有識者の皆さんとコンタクトをとり、6月30日に白馬村文化財審議委員会、7月25日には現地踏査を行い、対応について協議してまいりました。
8月30日に有識者・白馬村文化財審議委員会と検討会議を設け次のとおり対応することといたしました。

                           記

1.損壊経過については、地権者が世代交代により、白馬村史跡及び埋蔵文化財包蔵地に指定されている事実を知らなかったため、白馬村に無届で長年の雪害による倒木や、荒廃していた当該地を整備し守っていくため、約3年程前から重機を使用し、主には倒木の撤去等を行ったとのことであります。
「大宮城跡」は白馬村指定史跡で学術上価値の高いものでありながら、村民の文化財に対する保護や保全等意識の高揚につながる必要な施策を講じてこなかったため、今回の損壊を招いたものと深く反省をしております。今後は二度とこのような過ちを犯さない事を肝に銘じ、文化を考え年1回は、地域理解を深める啓蒙活動を後記3のとおり行います。

2.「大宮城跡」の復旧については、意図的に元に戻さず原状復帰・景観配慮とし、損壊部分には植栽ネット等を敷き、損壊部分との区別をします。
また、学術調査は後年行うこととします。


3.白馬村文化活動三日市場「大宮城跡」現地見学会開催について
 と き  平成26年9月27日〈土〉 午前10時から午後12時30分
 ところ  三日市場大宮城跡 集合三日市場神明宮駐車場
 内 容  戦国末期の山城築城技術と武田氏信濃侵攻について
 講 師  国立大学法人信州大学地域戦略センター長
      信州大学 副学長 笹本 正治先生
主 催  白馬村・白馬村公民館
共 催 国立大学法人信州大学地域戦略センター・白馬村文化財審議委員会
※詳細別紙
なお、今秋より原状復帰作業のため、一般見学の皆さんは「大宮城跡」の立ち入りを自粛願います。

平成26年9月5日

白馬村長 下川 正剛

白馬村文化財審議委員会
  会長 丸山 澄雄

三日市場城20140802 (16)
城域の北側を大きく破壊して造られた重機による作業道。

「玉虫色の決着」にお気づきだろうか??

この文面を言葉通りに受け取れば「原状復帰されるんだから、ひとまず良しとしましょう」  全く違うのだ。

「破壊された部分を修復(元に戻す)するには発掘調査が義務付けられているが、学術調査するには金がかかるので、とりあえず破壊部分はそのままネットを張って他の部分と区別し、そのうち学術調査を予定します。史跡見学者にも分かるように表示をします。申し訳ありませんが、回復時期は未定です。予算が取れ次第取りかかる予定ですが、今はお約束できません。」

「意図的に元に戻さない」とは、そういう意味である。

三日市場城20140802 (23)
恐らく立ち入り禁止になるであろう二重横堀の連結部分。何年先に復元されるか不明である。


中世城郭の専門家を呼び現地調査を行い役場で議論し、最終の県との協議の結論がこれか????

「だめよー、ダメダメえ・・」である・・・(笑)

まずはクレーム内容を開示。原因を分析。そして現在の対応状況を時系列で追記。着地地点(ゴール)を示す。
そこまではいいとしても「いつまでに原状回復するのか」期限が分からない。こんな結論ありえない。

更にダメなのは長野県教育委員会である。管理監督庁としてこの結論に同意したのか??だからいつまでたっても中世遺跡の調査に関して及び腰と云われてバカにされるのだ。

「月に変わってお仕置きしたい!!」 (笑)

まだまだ長期戦として続きそうなので、ネチネチと白馬村、長野県を追及していきます。


【白馬村公民館講座のご案内】

あっ、そうそう、27日(土)には現地で信大の笹本センセによる講演会があるそうですよ。
小生も参加しますので、小生に三日市場城に興味のある方はお申し込みをお願いします・・(爆)

白馬村公民館講座①

参加希望者は、参加者の住所・氏名・人数を明記し白馬村公民館(FAX:0261-72-7001)をお願いします。(参加費無料)
お問い合わせは白馬村公民館℡:0261-85-0738へ。

村民の皆さんがこういう場を通して史跡に関心を持っていただく事が何よりも大切で、たくさんの地元住民の意志が行政を動かすのです。



それにしても、果て無く続く三日市場城原状回復への攻防戦。

飽きたら負け・・・そう心に誓うのである・・・

三日市場城20140802 (9)
三日市場城の主郭と祠。
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Posted on 2014/09/10 Wed. 22:13 [edit]

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