らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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大戸関所跡 (東吾妻吾町大戸)  

◆関所破りは重罪です◆

大河ドラマ「真田丸」では、「真田の郷」と「沼田城」や「岩櫃城」が近いような錯覚に陥るが、実のところ真田氏居館跡のある上田市真田町から岩櫃城のある群馬県吾妻郡東吾妻町郷原までは車で約1時間30分(しかも新しく開通したバイパス経由)、沼田城のある沼田市までなら2時間20分(徒歩なら17時間)。移動時間もさることながら、文明の利器など無い時代の情報伝達なのに、武将や国衆の情報収集が意外と早いのに驚く。

沼田城・名胡桃城 008
沼田城の天主閣の石垣跡。

弱小な地方の国衆に過ぎない真田家が、織田、北条、徳川、上杉などの並み居る戦国大名の大海の荒海を溺れずに生き残れたのは、情報収集の早さとその正確性であり、昌幸の類い稀なる決断のスピードも大きな大きな要因であろう。

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真田丸効果もあり、例年にない数の観光客が訪れているらしい岩櫃城。

ドラマの中では「シブサワ・コウ」の率いる百戦錬磨の地図部隊が的確な勢力図を提供しているが、ご自身で地図を開いてみるのも大事である。

今回ご案内するのは、上野国における北条との争奪戦で昌幸も重要視したであろう「大戸関所」。関所そのものは江戸時代の設置だが、戦国時代には街道の交わる要所であり、大戸浦野氏が手子丸城(別名:大戸城)を築城し周辺を支配している。

大戸関所跡 (1)

【立地】

大戸地区の温川(ぬるかわ)右岸、見城川が合流する所の交通の要衝に大戸の関所がある。往古は吾妻川沿いの道は吾妻峡の難所があり、これが通れないので、長野原から須賀尾須峠を越えて温川沿いの道が高崎への本道として使われていたために、この大戸の関所が重視された。

大戸関所跡 (2)

【関所の経歴】

現地の説明版には以下の記述が記されている。

大戸関所は信州街道街の要点をおさえる重要な関所で、近世初頭の寛永十八年(1632)に設置された。吾妻~北信濃の三候の廻米や武家商人の荷物、各地の産物の輸送路として、中山道を凌ぐ程の活気を呈したとも云われ、江戸と信濃を結ぶ最短距離距として重要な街道であった。別名信州道、草津道、善光寺道大戸廻りとも呼ばれていた。

大戸関所は、元和九年(1623)五月、将軍秀忠上洛の時に、要害の此の地を守護したのが始まりといわれる。その後寛永七年に幕府目付によって関所見立ての巡検があり翌八年に正式に関所が設けられた。中山道の脇往還で碓氷関所の裏固めの意味を持っている。以後二百三十有余年の間、幕府代官の管理下の下に運営され、明治元年九月に廃止された。

関所は通行手形によって往来の旅人を厳重に取締り、関所破りは重罪として処刑された記録がある。(関所破りとは、関所を避けて山越しなどをした者)通行の門限は「鬨六つ(午前6時)から暮六つ(午後6時)」までと定められていた。また、要害地域を守る関所付きの村として大戸、萩生、本宿の三ヵ村は、関所番人を出し警備に当たったり、関所破りを監視するなどの負担を義務付けられた。近隣の十一ヶ村は関所普請村に充てられていた。

嘉永三年(1850)十二月、関所破りの罪を受け、侠客国定忠治はこの地で処刑された。映画、演劇や講談浪曲等でも知られる處である。

大戸関所跡 (4)
近所の方の駐車場というのはどうなんでしょう・・・・(笑)

大戸関所跡 (5)
どこの関所も似たような作りでございますw

国定忠治という名は聞いた事がありますが、どのような生涯を送った方なのかは存じません・・・(汗)

「赤城の山も今宵限り・・かわいい子分のてめえ達とも離れ離れになる門出だ・・・」(?)というセリフだけは知っております。

関所破りが極刑というのも凄い時代ですネ。


≪大戸関所≫ (おおどせきしょ)

標高:503m 比高:-
建築年代:寛永十八年
管理者:江戸幕府
場所:東吾妻町大字大戸
訪問日:2016年2月21日 
お勧め度:★☆☆☆☆ 
館跡までの所要時間:- 駐車場:無し 路駐
見どころ:特になし
注意事項:特になし
参考文献:現地説明板
付近の城址:手子丸城、仙人窟、羽田城など

大戸関所跡 (6)
大戸関所の東側に聳える手子丸城は、巨大な「一城別郭」で、真田VS北条の最前線であったと伝わる。全て見るなら三時間は覚悟すべし・・(汗)



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Posted on 2016/02/24 Wed. 22:33 [edit]

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