らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

1027

山城の最高峰に位置する「御坂城」(山梨県笛吹市)のリベンジに挑む ①  

◆領土拡大よりも境目の城の築城に執着した北条氏の山城の最高傑作とは◆

2015年2月21日、我々信濃先方衆は冬期間の御坂城(山梨県笛吹市と富士宮市の境の城)制圧に挑戦したが、天下茶屋からのルートは比高差は少ないとはいうものの、予想以上の積雪で途中からラッセル状態となり遭難の危険があった為断念した。

御坂城① (9)
2015年2月、天下茶屋から御坂山(1596m)に向かうルートは我々を歓迎することは無かった・・・。(写真はていぴす殿)

御坂城のある御坂峠は、信州上田からは片道200kmもあり、標高も1600m近いので、そう簡単にリベンジ出来る場所ではなかったので再訪の決断までには1年以上の待機期間を要した。

「さて、そろそろリベンジマッチに行きますか・・・・」 信濃先方衆は例年よりも遅い紅葉シーズンにやきもきしていたのである。

2016年10月23日、我々は比高差が少なく「御坂城探訪における正攻法」と伝わる「天下茶屋」からのルートを捨てて、最短距離となる鎌倉街道北側ルートの「藤野木」からのチャレンジ。このコース経由での御坂城攻略記事は未確認である。

国道137号線の御坂トンネル手前の藤野木集落から入る「旧みさか道」(鎌倉街道)から御坂峠(御坂城)まで歩いて100分の表示。藤野木の分岐から中間地点の「峠道文化の森 入口」まで林道(結構荒れてはいる)が入っているので、SUVタイプの車両なら登れるし駐車スペースもある。さらにその先には堰堤の作業道があるので、軽のSUVなら歩道入口まで入る。

IMG_6551.jpg
藤野木からの「御坂路」(みさかみち)の入口。

御坂城 (1)
結構荒れた道を車で10分ほど登ると「峠道文化の森 入口」。駐車スペースもあるが普通車のSUVでもかなりしんどい場所にある。

御坂城 (4)
パジェロミニかジムニーならば更に奥に続く堰堤の作業道を進み分岐点まで辿り着けるが、落石が多いので慎重に進もう。

小川沢川の堰堤工事に伴い、かつての沢沿いの御坂路の「行者平」(ぎょうじゃたいら)までの一部区間が破壊されてしまったのは残念だが、気になるほどではない。

御坂城 (7)
小川沢川の分岐点から10分ほど登った「行者平」にある石仏。「役行者」(えんのぎょうじゃ)に関連した信仰の場と伝わる。

【鎌倉街道の要衝御坂峠】

御坂城は、甲府と駿河・相模を結ぶ鎌倉往還の要衝である御坂峠に戦地する。最高地点の標高は1,570mで、北東から南西に伸びる尾根上の鞍部を通る峠道を両側から挟むように長さ600m、幅150mにわたって遺構がみられる。

甲府盆地側は笛吹市御坂町、郡内は富士五湖町に属する。

峠には茶屋の建物があり、その背後に御坂天神が祀られている。御坂路(みさかみち)と呼ばれる往還の御坂町側にはところどころに石畳道も残り、小石が山積みになった子持石(こもちいし)という場所があり、この山を背にして股下から小石を投げてこれから生まれてくる子供の男女を占ったという。

御坂城 (9)
のっけからバテバテの息絶え絶えで峠道も登れずに、同行した「ていぴす」殿にはお荷物状態でご迷惑をお掛けしました・・・(汗)

御坂城 (11)
子持ち石の手前のお地蔵様。旅人も道中の無事を祈願したんでしょうネ。

また、役行者(えんのぎょうじゃ)にちなむ行者平という信仰の場も途中にある。富士河口湖町側の河口湖畔近くには、貞観六年(864)の富士山噴火に際し、鎮祭のために創建されたという河口浅間神社が鎮座している。

※「甲信越の名城を歩く 山梨編」(2016年 吉川弘文館発刊 P222御坂城の記事の一部を引用し転載)

御坂城 (207)
峠道に残る石畳。

【天下茶屋からの攻城ルートに一石を投じてみる】

御坂城への探訪は「旧御坂トンネル」の天下茶屋から尾根を縦走するルートが定着している。実は我々も昨年の二月に、その定番のセオリーに従って探訪を実行したが積雪で断念した。

が、積雪が無かったとしても、比高差を考慮してもアップダウンを繰り返す縦走が正攻法なのか?という疑念があった。
なので、今回の攻城ルートは「往時の当たり前の道をいかに楽して登るのか・・」この事であった・・・(笑)

御坂城 (13)
らせん階段のように続く峠道の途中の説明板。「現在位置ぐらいチャンと示さんかい!!」(怒)

IMG_6538.jpg
峠の茶屋。不気味なお化け屋敷みたいですw

IMG_6539.jpg
行者平から死にそうになりながらの50分。確かに疲れが吹っ飛ぶ山城でした。

この続きは、次号を待て・・・・(笑)
スポンサーサイト

Posted on 2016/10/27 Thu. 21:48 [edit]

CM: 6
TB: 0

城主からのご挨拶

地域別攻城戦記

諸国在住の皆さまのありがたき進言

もののふ入城者数

在城中の「もののふ」

攻城戦記年表

▲Page top