らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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2017年の新春によせて  

◆山城探訪を始めてもうすぐ10年~小生の原点の城◆

新年あけましておめでとうございます。

毎年の事ながら、なかなか記事がアップ出来ずに「じれったい」思いをしておりますが、平にご容赦ください・・(笑)

実は小生、山城巡りをスタートしたのが2007年8月15日なので、今年で10年目となります。正確には数えた事がありませんが、今までに訪れた城は居館跡も含めて1,000を超えているものと思われます・・・。

全国を駆け巡る中世城郭の諸先輩方の足元には到底及ばないのですが、「千里の道も一歩より」と始めた山城探訪。

松尾城201612 (1)

20116年12月31日の大晦日ではあったが、ふと思い立って第一歩を記した松尾城を訪ねてみた。

松尾城201612 (4)
松尾城の登り口の日向畑遺跡周辺の石積み。10年前は崩れかけていたが、きれいに積みなおされている。

松尾城201612 (5)
登り口の日向畑遺跡は真田幸隆以前の真田氏の火葬骨を埋葬した墳墓跡らしい事が判明しているという。

では、ぼちぼち登城してみますか。

松尾城201612 (6)
最初に現れる秋葉社。まだまだ序の口ですw

松尾城201612 (8)
さらに高度を上げていくと強烈な岩場の連鎖。(岩尾根の左側にチャンと登山道があるのでご安心ください)

松尾城201612 (9)
尾根の両サイドはかなり傾斜がキツく、攻め上がるとしてもこの狭い尾根筋だけである。

さて、急斜面を息を切らして登っていくと、第一の城門(郭5)、その先に第二の城門(郭3)の石積みが威嚇してくる。圧巻の場面だ。

松尾城201612 (10)
郭5の石積み。中央に虎口が開いている。

松尾城201612 (13)
郭3の城門。侵入者を許さない威厳を持っているようだ。

松尾城201612 (14)
「馬場」と呼ばれる郭2。ここまでゆっくり登って約20分。

では、主郭と大堀切のご案内を。

松尾城201612 (15)
東側の段郭から見た主郭の石積み。社の設置で多少改変されているが往時の迫力そのままである。

松尾城201612 (16)
フォロワーさんが「屋代の鷲尾城に似ている」とおっしゃっていたが、同じころの同じドクトリンの技法には違いない。

松尾城201612 (18)
主郭の北側背後の石積み。平積みの石垣は100cm~150cmぐらいの高さで限界になる。

松尾城201612 (20)
周囲を総石積みで囲った主郭は圧巻である。

松尾城201612 (21)
主郭の内側から見た北側の石積み。背後の山に遠見番所がある。ここから片道60分程度で辿り着ける。

松尾城201612 (26)
主郭背後の上巾15mを誇る大堀切。長さ、深さ、角度とも申し分ない一級品である。

松尾城201612 (23)
東斜面を刻む大堀切。この先に水の手と搦め手道があり、麓の日向の居館に続いている。

松尾城201612 (27)
大堀切の対岸の北側からみた主郭背後。土留めの石積みが斜面を覆っていたようだ。

松尾城201612 (31)
北尾根は遠見番所へと続いている。最近、遠見番所巡りが流行っているようだが、充分な装備と体力で臨んで欲しい。

小生の山城のルーツは紛れもなくこの松尾城(松尾古城)である。

この時の大河ドラマ「風林火山」が好きな上司の命令で、なんとなく調査に出掛けたのが運命の出逢いとなったのである。

時々、慢心したり興味が持てなくなった時にここを訪れて当時の「想い」を振り返り、再びまだ見ぬ山城探訪への情熱と活力を戴くのである。

松尾城201612 (40)

≪松尾城≫ (まつおじょう 松尾古城)

標高:1033.7m 比高:211m
築城年代:不明
築城・居住者:真田氏
場所:上田市真田町横沢字日向
攻城日:207年8月15日、2012年4月8日、2016年12月31日 
お勧め度:★★★★★(満点)
城跡までの所要時間:20分
見どころ:郭、大堀切、石積の堡塁など
その他:いざゆかん、遠見番所へ・・(笑) 往復2時間孤独との戦いを楽しみましょう!!
参考文献:「図解山城探訪 第三集 上田小県資料編 宮坂武男著」「信州の古城」

松尾城201612 (1)

今年1年の皆さんのご多幸を草葉の陰からお祈りしております・・・(って、おい!縁起でもねえだろ!・・・笑)

Posted on 2017/01/02 Mon. 10:18 [edit]

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