らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0928

苗木城 ③ (岐阜県中津川市苗木)  

◆十二代続き一度も国替えの無かった遠山氏の居城◆

気が向けば毎日でも更新するのだが、気が乗らないと放置プレイ・・・(汗) 「継続は力なり」と世間では云うものの小生には無関係。

さて、いよいよ何とかしないと「苗木城 その③」(笑) 気力が続くか甚だ疑問ではある・・・(爆)

苗木城 (154)
本丸から見下ろした「武器蔵」とその先の「二の丸屋敷跡」(石垣修復中)

【坂下門~大門~駈門】

なんせ信濃の山奥のどーしようもない山城を見ている田舎者なので、正規ルートで見学が出来ない哀しさをお赦し戴きたい(笑)

本丸を下りて坂下門を通り、城の正面へ。ここに「苗木城」の正規看板があり驚いた(ってか、一般の方には常識らしい・・)

苗木城三の丸付近
かつての大手道と思われる四十八曲りを加えてみました。

苗木城 (156)
坂下門。二脚門で別名「久世門」とも。

苗木城 (159)
綿蔵門。坂下門と大門の間の門跡。全部で15ヶ所もある門の大半が本丸付近に集中している。

●御朱印蔵

将軍家から与えられた領地目録や朱印状などの重要な文章や刀剣類が納められた建物。これらの収蔵品の虫干しは毎年必ず行われ、蔵への出入りには石の梯子が使用されたという。

苗木城 (161)
正面から見た御朱印蔵。


●大門

苗木城内で一番大きな二階建ての門で、二の丸と三の丸を仕切る。門の幅は二間半で、二階部分は物置に利用されたいた。
領主の江戸参勤出立時などの大きな行事以外の時は開けず、普段は東側のくぐり戸を利用していたという。

苗木城 (164)
大門跡。ここを通らなければ城の中枢部へは入れない。


●牢屋

大門の東端の奥には牢屋が建てられていた。二間×四間ほどの大きさで日の当たらない岩の上に建てられていた。
明治初年頃に起きた苗木藩の政争には、多くの上級武士が捕らえられ、この牢屋に収監され処断されたという。

苗木城 (172)
久々に怨念を感じた写真(ただ単にブレているだけか・・・)

苗木城 (171)
牢屋建物はここにあったという。


●駈門~竹門~四十八曲り

三の丸へ通じる門は、東に駈門、南は風吹門があり、それぞれの門の先には竹門という門番のいない扉が竹の門が置かれていた。東側の駈門(かけもん)は、かつての城の大手道にあたる門なのでかなり重厚な作りになっている。

苗木城 (178)
東側から見上げた駈門入口。

苗木城 (177)
近くば寄って、枡形を見よ(笑)

苗木城 (177)
城内から見下ろすとこんな感じ。不明門と同じように結構な高低差があります。

苗木城 (176)
駈門の石垣の積み方は~「はい、打込石乱層積みですね」(笑)

苗木城 (180)
駈門から下るとその先に竹門。二脚門で、扉が竹製だったことからその名が付いた。「切込石整層積み」です。しつこい?


【大矢倉】

さて、物語は佳境に近づき、お待ちかねの「大矢倉」。えっ?誰も待ってないの?残念・・・(汗)

苗木城 (186)
大矢倉の石垣。これだけでも単独で見る価値充分の芸術品だ。

外観は二階建てに見えるが、実際は三階建ての建物であったという。一階は三方を石垣で囲まれ倉庫として使われていた。
苗木城最大の櫓建築で、二階と三階には矢狭間が設けられ、大手門である風吹門を北側から防御するために17世紀前半に建てられた。

苗木城 (188)
色々なタイプの石積みが組み合わされていて面白い。

苗木城 (190)
三方を石垣に囲まれると、なんだか強くなった気がする・・・(笑)

苗木城 (197)
〇〇は高いところが好きなので、どうしても登って撮影してみた。良い子はマネしないでネ!

苗木城 (199)
大矢倉から見た天守台。ここからでも結構な比高差がある。

苗木城 (202)
この石垣の積み方は何でしょうか? 正解は後で。

●北門

大矢倉の北側に隣接する形で北門があった。この門は土塀付きの門で門番はいなかった。ここから先、東側に下ると木曽川に、北側に進むと家臣の屋敷に通じていた。
北側にある池は雨水溜の貯水池で、馬の飲み水に利用されていた。

苗木城 (209)
北側より撮影した北門跡。その先は風吹門に通じるので門番は不要だったようだ。(奥の石垣は大矢倉の石積み)

苗木城 (204)
北門脇の池。こんなに濁っていれば、馬も嫌がっただろうなあー(汗)

●風吹門

駈門と共に三の丸に通じる門で、苗木城の実質上の大手門だった。説明板の写真を撮り忘れた為に、どのような構造だったか判明しない。時間に追われる訪城記のありがちな凡ミスであろう。

苗木城 (214)
苗木城の訪問者の誰もが最初に目にするであろう風吹門。我々は最後にようやく目にしたのであった・・(汗)


苗木城 (230)
苗木遠山資料館に展示してある風吹門(モノホン)。質実剛健の見本のような門ですw


苗木城 (212)
そして、駈門の標柱のポストにパンフレットがある事に気が付いたのであった・・・・(笑)


【苗木遠山資料館】

城跡をしっかり堪能した我ら「田舎ネズミ友の会」は、麓の「苗木遠山資料館」に320円を支払って遠山家の史料を中心とした苗木j領と苗木城に関わる資料を見学させていただいた。

秀逸なのは苗木城の復元ジオラマで、小生の知り合いは見なくちゃ良かったと言うが、小生も相方も「狭いながらも、楽しい我が家」の復元に「秀樹・感激・バーモンドカレー」(死語)となった。

苗木城 (215)
城郭というよりは、何処かの山奥にある温泉施設の旅館みたい。

石垣と建物の組合せでありながら、近代城郭のそれとは一線を画した復元ジオラマに戦慄よりも親近感を覚えた・・(笑)

たった今巡ってきた場所に、このような建物が理路整然と並んでいたのである。

「おったまげー!!」(笑)

苗木城 (226)
模型に注釈がないので、メモ書きするとこんな感じである。

1万石という小さな藩が、大名としての気力と気構えを苗木城に集約してい事を強く感じた。

このような立地にありながら、代々治めた遠山氏が明治維新まで常に臨戦態勢にあらんとした心構えは立派である。


≪苗木城≫ (苗木城)

標高:429.2m 比高:170m
築城年代:不明
築城・居住者:遠山氏
場所:岐阜県中津川市苗木高森
攻城日:2017年7月30日 
お勧め度:★★★★★ (満点)
本丸までの所要時間:- 駐車場:あり
見どころ:色々な年代の石垣、天守台の懸造など
注意事項:特になし
参考書籍:苗木遠山資料館パンフレットなど
付近の城址:安築城、阿寺城、霧ヶ城、阿木城など
SpecialThanks:ていぴす様

苗木城 (249)
城山大橋から見た苗木城。


















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Posted on 2017/09/28 Thu. 21:22 [edit]

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