らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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余地峠 (長野県南佐久郡佐久穂町/群馬県甘楽郡南牧村)  

◆武田軍の上野国遠征で使われた信玄道(棒道)の残る峠◆

この季節、B‘Zの「いつかのメリークリスマス」や「クリスマスキャロルが流れるころには」が聞こえてしまうと、頭の中ヘビーローテーションで始まってしまう・・(汗)

クリスマスというと、なんだかバレンタインデーの前座みたいだよネ。それと、小生にとってはバタークリームのクリスマスケーキしか思い出せなくて・・・なんか切ない・・・(笑)

バターケーキ①
貧しかった幼少時代はこれが年一回しか食べられない最高の御馳走だったんだ・・・・・

さて、センチメンタルジャーニーはこれぐらいにして、気を取り直してブログを再開しますか・・・(笑)

今回ご案内するのは信濃国佐久と上野国の南牧村を繋いだ余地峠(よじとうげ)の取材記事。例の如く、「そうだ、余地峠が俺を呼んでる!!」と思い付きで出掛けてしまい、ここに砦跡があるのを知ったのだが後の祭りでした・・・(汗)

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武田遠征軍も見たであろう余地峠への風景。

【余地ダム】

基本的にダムがあるとついつい寄り道してしまう。平成2年製の重力式コンクリートダム。

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建設から30年近くも経つと自然の風景に溶け込んでいて違和感がない。

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そういえば、どなたかのブログで人の顔に見えるとか言っていたなあー。ホントだネ(笑)

【余地峠へ】

余地ダムの少し先に登り口がある。峠の頂上まで対面通行さえ出来そうな林道が通じているが、ゲートが固く閉じられているので、悪路走破自慢のジムニー君も出番なし。孤独を噛みしめながらひたすら歩くしかない・・・。

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オフロードバイクがすり抜けた跡がある。ルールは守らにゃいけません!

余地峠信玄道①
この地図を持って出かければ良かったと後悔したが、この季節は藪漕ぎ三昧だったであろと思ったのも事実である。

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後で分かったのだが、この辺りから尾根通しに信玄道があったらしい。

余地峠の古道は余地川沿いを通るの為、急崖や難所も多くあり軍隊の通行には不向きだったらしい。その為わざわざ尾根に棒道を開けて峠よりも高い地点を通過し峠に下りたと伝わる。

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中間地点の中の峠から余地ダムを振り返ると管理事務所が見える(写真はズーム拡大)

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整備された林道をひたすら歩くのはいつもの事で慣れてます。でも、時々虚しい気持ちになります・・(笑)

余地ダムから40分ほど歩いてようやく余地峠の頂上に着いた。

この辺りの県境の峠としては、熊倉峠、内山峠、田口峠、余地峠、十石峠、ぶどう峠などがある。

南佐久地方は、昔からこれらの峠を介して上野国の下仁田、南牧、上野などとの物資や人的交流が盛んで、明治j時代に鉄道が物流の主役になるまでは生活物資運搬の為の重要な街道でもあった。

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牛や馬が物資輸送の中心だった時代に賑わった余地峠だが、手書きの標柱とは寂しい。

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馬頭観音が辛うじて往時の面影を伝えるのみである。

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峠の頂上はこんな感じ。

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それでも峠の北側は大部隊が駐留出来る充分な平場がある。

【信玄の棒道】

峠の北側の平場の脇に棒道があった。恐らくこれが信玄の棒道であろう。ここを辿れば「余地峠の烽火台」に行かれたのに、事前の下調べもせずに突撃したので惜しい事をしてしまった・・・(汗)

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信玄の棒道と思われる通路。北の尾根側に続いていました。

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南牧村(なんもくむら)の熊倉へ続く峠道。

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麓の熊倉の集落が見えるかと思ったが、この季節じゃ無理でしたネ。

余地峠は信玄の「飛脚かがり」の西毛線として上野国の状況を知らせるために烽火台が置かれたという。

今回は若気の至りで烽火台跡と想定される1331mの峰を調査出来なかったが、いつの日かリベンジして棒道とともにその謎に迫ってみたいと思った次第である。

≪余地峠≫ (よじとうげ)

標高:1269mm 比高:211m (余地ダムより)
場所:南佐久郡佐久穂町/群馬県北甘楽郡南牧村
攻城日:2017年5月21日
お勧め度:★☆☆☆☆ 
峠頂上までの所要時間:40分 
駐車場:余地ダム
見どころ:棒道
注意事項:余地ダムから先はスマホ、携帯は圏外になりGPSも使用不可。冬は鉄砲隊に注意
参考文献:「信濃の山城と館① 佐久編 宮坂武男著」 「定本佐久の城」(1997年 郷土出版社)
付近の城址:勝見城、松山砦、大崖城、灰立山烽火台など

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中の峠から見た余地峠(中央の低い場所)

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スマホのアプリも中峠からGPSがフリーズしてしまい役に立たなかった・・・。
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Posted on 2017/12/24 Sun. 13:48 [edit]

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