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らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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大築城 (長野市戸隠)  

◆鬼女紅葉伝説の荒倉山に築かれた詰め城◆

そういえば4年前の今頃は、戸隠の鬼女紅葉伝説に没頭し、取り憑かれたように毎週戸隠周辺を探索していた・・・(汗)

無論このような話が史実ではなく、伝説の域を越えない言い伝えであることは百も承知であったが、それを現代まで口伝として残した偉業に敬意を表しての事であった。調査記録は自分なのだが、今読み返しても我ながら真剣に取り組んでいた秀逸の作品であり、この情熱を越える日が来るのかは、甚だ疑問ではある・・・(笑)

さて、そんな自画自賛はさておき、今回ご紹介するのは、鬼女紅葉の伝説満載の荒倉山に築かれた大築城である。

大築城 (54)
まずは荒倉キャンプ場を目指そう。林道は狭いが舗装路なので乗用車でも大丈夫。

大築城マップ
管理棟の入口には案内図があり大築城も表示されているが、遊歩道は廃道に近い状態なので直登しよう。

【立地】

旧戸隠村の西側で俗に荒倉山と呼ばれる山脈の東に張り出した尾根上のピラミッド形の山頂に築かれている。荒倉キャンプ場から北側へ林道を辿り、ヘアピンカーブを南に下り舟岩方面と合流する三又路付近に車を止めて斜面を直登する。かつては南尾根を辿る遊歩道があったようだが廃道で通行は困難。直登といってもある程度道形があるので藪漕ぎの覚悟は不要だ。

大築城 (51)
カーブミラー付近からテキトーに斜面を登ると城跡に着きます。さすがに夏は避けましょう・・ってかこの時もギリギリでした(笑)

大築城 (4)
途中まではこんな感じで道形があるので「ひたすら」ピークを目指しましょう!

【城主・城歴】

ここから南東1.3kmに位置する溝口伯耆守の居城福平城の詰めの城と伝わる。

大築城見取図①
小さな砦なのだが、厳重な防御が施されている。

【城跡】

山頂の岩を巧みに利用し城壁や土塁の代用としている。最上部の主郭と堀切㋑で隔てた副郭で構成され、前後を数条の堀切で穿っている。萌えだした新緑のために細部は捉える事が出来なかったが、積石で郭を補強するなどかなり手が込んでおり、福平城の改修時にセットで補強されたと考えられる。

大築城 (58)
南尾根を辿ると最初に現れる堀切㋐。ここから城域となる。

大築城 (19)
郭2の南側の切岸。

大築城 (26)
郭2(15×10)

大築城 (23)
郭2はやや傾斜しており周囲を土塁が囲む。

大築城 (59)
郭2と郭1の間の堀切㋑。

残念ながら城跡は鬱蒼とした雑木林で囲まれ見晴らしも良くない。周囲の木を伐木すれば戸隠の大半が見通せるはずなので、往時は物見として活用されたのであろう。

大築城 (30)
別アングルで堀切㋑。

大築城 (61)
大岩を土塁代わりに利用した主郭。

大築城 (38)
巨岩が鉄壁の守り。

大築城 (46)
主郭(郭1)背後の堀切㋒。城域で最大の上巾8m。

大築城 (47)
最終の堀切㋓を上から見下ろす(上巾7m)

【参考までに】

●下記は当日の城跡までのGPSログ(赤い点線)。攻略される方の参考になれば・・。

大築城 (2)

●紅葉の岩屋へは車で行かれますが、釜岩と舟石は徒歩で。お勧めはやはり紅葉の名の如く秋ですね。

大築城 (67)
紅葉の岩屋。トンネル手前の左側に遊歩道があり案内板もある。興味のある方は是非。


≪大築城≫ (おおつきじょう) 

標高:1199m 比高:230m (荒倉キャンプ場より)
築城年代:不明
築城・居住:不明
場所:長野市戸隠
攻城日:2016年5月22日
お勧め度:★★★☆☆
城跡までの所要時間:林道より30分
駐車場:無し(林道脇に路駐)
見どころ:堀切、土塁など
参考文献・書籍:「信濃の山城と館② 更埴・長野編」(宮坂武男著 2013年 戎光祥出版)
注意事項:直登なのでそれなりの装備で。
付近の城跡:福平城、高城、大昌寺山城、中尾城など

大築城 (65)
紅葉の岩屋入口から見た大築城遠景。



大昌寺山城① (19)
大昌寺山城の麓から見た福平城・大築城方面。

Posted on 2018/04/20 Fri. 14:13 [edit]

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