らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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坂木北条城(坂城町 推定)  

◆市河文書に登場する薩摩氏の城郭を探して・・◆

前回、村上氏について書かせていただきましたが、建武二年(1335年)足利高氏より信濃惣大将を任ぜられた村上信貞の戦歴として「坂木北条城攻め」が市河文書に残っています。

さて、現在の坂城町には南条と中之条の地名はあるものの、北条(きたじょう)という地名はありません。関係資料や地形、地名を頼りにそれらしき場所を探索してみました。

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中之条地籍の北側に「御所沢(ごしょざわ)」という地名があります。御所という呼び名が残る事から、この場所は薩摩氏館跡として伝えられています。

背後を山の稜線が囲むこの地が防禦性に優れていることは現地に立つと良く分るのですが、果たして城館そのものが北条城だったのか疑問です。

市河文書には薩摩氏と北条与党の者が「城郭を構えて立て籠もった」とあるので、周囲に砦を構築したと思われるのですが、周辺を調べてみました。(トウシロの無駄な努力とでもいいましょうか・・・笑)

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↑御所沢の背後の稜線の途中にある展望小屋。地元では何故か「七五三の階段」と呼んでいるそうな。

御所沢を囲む山は「金毘羅山」と呼ばれていて、秋葉社があります。

秋葉社=城跡と云う発想は危険ですが、居館の周囲で砦を築くとしたら絶好のロケーションには違いない。

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金毘羅山の頂上にある秋葉社。周辺の景色が見渡せるので物見台だった可能性は高い。

この山は後世に手を加えられたようだが、三段の郭らしきものがある。

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二の曲郭と呼べそうな休息所周辺

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西側の稜線には60×20の平坦地が続く。

この場所に砦や要害があったのだろうが、断定出来ないが残念です。

御所沢には修善寺跡があり、この寺は薩摩氏討伐の後に村上氏の菩提寺になったというが、新しい居館の造成と共に名を満泉寺と変えて移築されたという。

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≪信濃の薩摩氏とは≫

伊豆の工藤氏の子孫で鎌倉幕府末期時代には関東の御家人としてこの地の地頭であったという。
信貞が攻略した時には、北条を薩摩刑部左衛門祐氏、南条は薩摩祐広が治めていたが、村上・市河両軍の攻撃により落城しその後の消息は記録に無い。

村上信貞は、その後清滝城や牧城などの北条与党方の諸城を攻撃し陥落させ、その功績により坂城北条~南条の千曲川東岸を宛がわれ、南北朝時代における村上家の基盤を強化していく。

≪坂木北条城(推定)≫

標高499m 比高差87m
築城年代:不明
築城・居城者:薩摩氏
場所:埴科郡坂城町御所沢
攻城日:2010年11月28日
お勧め度:★☆☆☆☆
見どころ:御所沢の薩摩氏居館跡(看板などありませんが)、金毘羅山周辺からの景色
その他:村上居館跡もセットでお勧め


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Posted on 2011/02/06 Sun. 17:32 [edit]

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コメント

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らんまるさま、お疲れ様です。
病の平癒、良かったですね。

大河、山本勘助以来、久しぶりに観ていますが、なかなか面白いです。

さて、坂城のあたりにも私の知らない城砦がありますね。

そういえば、荒砥城の山脈には、いくつかの山城があるみたいですよね。
もう調査済でしょうか?

いつかアップして下さると幸甚です(^^

まさはれ #- | URL | 2011/02/06 21:50 * edit *

Re: マサハレ様へ

ご心配頂くとは、恐悦至極でござりまするw。
全ては日頃の不摂生のなせる業・・・つまり自業自得ってやつでしょうか(笑)

昨年から北信濃への侵入を試みているのですが、踏み入れると泥沼から足を抜ける事が出来ない状態が判明し信玄公の二の舞になりそうで躊躇しています。
荒砥城周辺にも城跡があるので春先にかけて各個撃破する予定でいますが、焦らずボチボチ掲載出来れば・・と思っております。

それにしても涙を流す信長を演じたトヨエツは後世の語り草になるんでしょうね。サマになってました!

らんまる #- | URL | 2011/02/07 22:25 * edit *
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