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らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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八人塚 (伊那市指定史跡 伊那市長谷黒河内)  

◆武田に叛いた伊那谷の八人衆の首塚◆

一週間に一度ブログを更新するのは、やはり強靭な精神力が必要なようで、ヘタレの小生には無理だったようである・・・・(汗)

ここはやはり一ヶ月に最低でも三回の更新という無難な目標に方針変更したい。これすらどうなんだろう・・・(笑)

今回ご案内するのは城館ではなく、伊那谷の城巡りをするなら一度は訪れて欲しい「儚き戦国時代」を偲ぶ史跡である。

八人塚 (2)
現在の国道152号線(秋葉街道)の東側を通る道路脇にある八人塚の看板。うっかり通り過ぎてしまった・・・(汗)

八人塚 (1)
畑の中の綺麗に手入れされた松が植えられた場所が八人塚である。(伊那市指定文化財) ※奥に艮城がある。


【八人塚】 ※現地説明板より引用(伊那市教育委員会)

戦国時代の享禄元年(1528)武田信玄の父信虎が、諏訪大社の神官諏訪頼満と境川で戦ったのが、武田氏の信州侵攻の最初であった。それ以後、武田氏は信州侵入の挙に度々出たので、信州の諸豪族は武田氏に対し城を堅固にするとともに、新たな城を築くなどして侵入に備えた。
天文十四年(1545)信玄は杖突峠(つえつきとうげ)より高遠に入り、高遠城を落とし、その勢いをもって福与城を攻撃した。こうして上伊那は武田の軍門に降ったこととなった。

艮城 (3)
正面から見た八人塚。地域の方に大切に整備されているのが伺える。

弘治二年(1556)武田信玄が上杉謙信と川中島で対陣中に、上伊那の諸豪族は武田氏に反抗するために、信玄の娘の嫁ぎ先の木曽氏を攻撃して帰った。
これを聞いた信玄は大いに怒り、上杉軍との戦いを中途にして急遽伊那へ戻り、木曽氏を攻めた八人の諸将を捕らえ狐島において処刑し晒首にした。
黒河内の住民の勇士は暗夜に乗じてひそかに狐島に赴き、八人の首を持ち帰り黒河内の艮城(うしとらじょう)の東のこの地に丁重に葬った。
郷人はこの八人の諸将があくまで武田氏の侵入に反抗し郷土を守ったその勇をたたえ、霊を慰めるとともに英名を後世に伝えるためにこの碑を建てた。以後毎年黒河内区の主催による追善供養の法事を碑前において挙行し、往時を偲んでいる。

艮城 (4) - コピー
諸将八名の名が刻まれた石碑。(おーい、影で読めないぞ!)

八人塚に葬られた諸将の名と領地(城)を以下に記載します。

●黒河内隼人政信 (伊那市長谷黒河内 神明城)
●溝口民部少輔正慶 (伊那市長谷溝口 溝口城)
●松島豊前守信久 (箕輪町 松島城)
●伊那部左衛門尉重親 (伊那市春日 春日城)
●殿島大和守重国 (伊那市東春近 殿島城)
●宮田左近正親房 (宮田村 北の城)
●小田切大和守入道正則 (宮田村 小田切城)
●上穂伊豆守重清 (駒ヶ根市 上穂城) ※上穂は「うわぶ」と読む

艮城 (5)
説明板は現地見学の基本なのでしっかり読みましょう!(写真撮って後で読む・・・という輩もいるようですが・・・笑)

八人塚については「甲陽軍鑑」「伊那武鑑根元記」に記載があるという。

ちなみに、胴塚は処刑された伊那市狐島の蓮台場にあり、首の無い八体の石仏があるという事です(未だ見てませんが・・)

八人衆の居城で未訪問なのは上穂城だけですが、宅地化されて遺構があるような無いような事になっているようです。


≪八人塚≫ (はちにんづか) 

標高:900m 比高:-
場所:伊那市長谷黒河内
攻城日:2021年2月6日
お勧め度:★★★★☆ (艮城とセットで)
難易度:D(SS・S・A・B・C・Dの6段階のランク分け) 
史跡までの所要時間:-
駐車場:無し(邪魔にならない場所に路駐)
参考資料:「信濃の山城と館⑤上伊那編」(宮坂武男著 戎光祥出版)「定本伊那谷の城」
付近の城址:艮城、神明城、溝口城など


八人塚地図①
艮城と神明城はそのうち記事にしようかと・・・・

艮城 (28)

こうした史跡にもスポットをあてて、忘れ去られてしまわないようにするのも、私たちの大事な使命かと思ってます。
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Posted on 2021/02/12 Fri. 22:16 [edit]

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