らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0522

鬼ヶ城(上田市 角間渓谷)  

◆鬼の異名を持つ絶景の城◆

猿の次は鬼ですか・・・・(笑)

登山関係の方のHPに掲載されていたので、事前に下調べする。

「よくわかんないが、行ってみるか」

今後は「らんまる攻城戦記」ではなく「らんまる秘境探検記」に題名を変えるがイイかもしれない(爆)

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やはり頂上が見える場所は遠いのだ。

角間渓谷にある鬼ヶ城へのルートは、松尾古城の登り口を更に奥へ1.5㎞ほど進んだ角間温泉の入口にある。

真田町から群馬県の加沢へつながる角間峠は、その昔重要な街道だったらしいが、現在は落石などで崩壊が進み登山家ですら敬遠するという。

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真田幸村が狩りに来た時に飲んだという「一っぱい清水」の跡。その後茶立ての水として使われたという。

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午後は雨降りとの予報だったので、8:00から進軍開始。

赤いテープとスプレーを頼りに行けば迷う事は無さそうだが、瓦礫の急斜面の続く沢登りはキツイ。

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温泉の東側にある岩間観音は、紅葉の時期の隠れたスポットなので訪れる方は多いらしいが、鬼ヶ城に登る人はほとんどいない。道も結構荒れ放題・・・。

沢をジグザグに進む事40分で、鬼ヶ城の虎口(?)へ辿り着く。滝のような汗だ。

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さて、実はここからが大変なのです。

岩場の多い山には、時折親切なトラロープがあり非情に助かるのですが、ここはナンセ鬼のお城ですから虎ではなく「鉄の鎖」なんです。(拷問の道具ですか・・汗)

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まさしく岩場をよじ登る、しかも狭い!

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んーん、年月を感じさせる鉄の鎖は体重をかけても大丈夫かチト不安だった・・

岩場をよじ登り痩せすぎた尾根に出た瞬間、

「気が遠くなっていく・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ヤバイ、ヤバイ (冷汗)

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「見事な黒松だ!?-------イヤ違う、鬼がそこに立っているゾ!」

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鬼のアップ画像

角間渓谷を一望出来る絶景には感動です。

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真田の里方面

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角間峠方面

で、この鉄の鎖ですが「危険区域により立入禁止」の表示。

つまり「KEEP OUT」 いわゆる事件現場の黄色いテープの代わりらしい。

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鬼に繋がっている禁断の鎖を辿る事は、「死」を意味しているのだ。

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背後の稜線も人を寄せ付けない岩場の連続。

鬼ヶ城は、西暦800年頃に攻めかかる坂上田村麻呂の軍に対して鬼が籠城戦を行い難攻不落を誇った場所との伝説が残る。

焦った坂上田村麻呂は、馬頭観世音の観音力という奥儀を発動し鬼を生け捕りにしたという。

鬼の奮戦と坂上田村麻呂の両者に拍手喝采ですw

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遺留品にならずに済んだらんまる愛用のミレ―のリュックサック(爆)

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その通り!!(登山口にある看板)

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攻略図略図には「鬼の門」なる記載があったが、現在は通行出来なかった。鬼製の大手門を見れず残念。

「やはり鬼の作る城は、猿より偉大だった・・・・・笑」

≪鬼ヶ城≫ (角間渓谷)

標高1220m 比高210m 
築城年代:不明
築城・居住者:鬼?
場所:上田市真田町角間
攻城日:2011年5月22日 
お勧め度:★★★★★(満点)
所要時間:片道40分
見どころ:言葉に出来ない絶景。岩場は狭いので転落注意。鎖には体重を掛け過ぎない事。
周辺には石段300段の上に岩間観音がある。こちらもセットでお勧め。(体力勝負)

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ジャックナイフのような岩場は山麓からも見事な眺めです。








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Posted on 2011/05/22 Sun. 17:13 [edit]

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コメント

NoTitle

らんまる殿、ご無事でなによりです。

この「城」、何とも不思議ですね・・・・

特に人工の遺構は無かったのでしょうか?
村人が逃げ込むようなスペースも無さそうですね。

そうすると、中世の住民の信仰の対象だったのでしょうか?
「鬼(神)が住む場所で、ここで祈れば我々を守ってくれる」


住民は、四苦八苦してここに辿り着いてこそ願いが叶う、みたいなお参りをしていたのかも知れませんね。

宮坂武男先生も、こういった古い地名が今でも残っているのは、当時の人々にとって、われわれが考えられないほど身近な存在だったのか?といった旨のことを書かれていた記憶があります。


それはともかく、登山道に標識があるのは一番の驚きです。

まさはれ #- | URL | 2011/05/23 21:34 * edit *

Re: まさはれさんへ

御推察の通り、この場所は住民の信仰の聖地であり人工的な加工は一切無かったと見るべきでしょうネ。
鬼の化身のような岩は千年以上の悠久の時を刻み守り神として崇められたと思われます。
眼下の圧巻ともいうべき風景を目にした時に、古の人々の祈りの声が聞こえたような気がしました。

いつしか忘れ去られるであろう名も無き城跡を後世に伝えていく事が、いつしか使命感になりつつある今日この頃です。
(中世城郭研究者のアオれんじゃー様には、回復する見込みの無い病気と云われて嬉しい限りではありますが・・・笑)

らんまる #- | URL | 2011/05/23 22:41 * edit *
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