らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0719

萩野城(長野市)  

◆北信濃で最高所に築かれた「逃げ込み」の要害◆

信州上田の最高気温も人間の体温に近づいています・・・(汗)

そのうち部屋の温度=風呂の適温(42℃というが諸説あり)になるのも時間の問題でしょうネ(笑)


「そうだ、陣場平高原の萩野城へ行こう!」


標高1100m以上ある高地なら涼しいかもしれない(?)という山猿の愚かな単純発想ではあります・・・・(爆)


haginoIMG.jpg
最近のトレッキングブームを反映してか、自治体の無料マップもそれなりの作り込みで感心します。

登り口は長野市七二会(なにあい ※旧中条村)にある地蔵峠。

車で行けて峠には駐車場があるらしい。

トレッキングコースとしては、中腹にある矢口駐車場(標高840m)~地蔵峠(標高1143m)~萩野城(標高1176m)を推奨しているが、この猛暑での往復2時間は

「死んでまうやろ!」

当然の如く拒否して地蔵峠まで車で乗り入れました。すれ違いもままならないヤバイ道は心臓に良くないゾ!(笑)

萩野城 001

ショートカットしていかに城跡までの時間を(というか体力を)短縮出来るかが攻城戦の基本ですw


外気温28℃で1,000mぐらいは何とか走破出来る距離で臨む萩野城攻略。


萩野城 002

清滝城の1100mを越える城跡を20分程度で攻略出来るなら、楽勝の部類ですよね。

萩野城 003
道路脇にある城跡への案内看板。

駐車場との比高差が33mなので、大した起伏も無いと思ったが、大きな勘違いでして・・・・。

物見山と呼ばれる峰を一度登り、下ります。

城域の手前には手を加えたと思われる郭と土塁が点在しています。

萩野城 004

山麓から避難する住民を収容するには、尾根も利用したのでしょう。

萩野城 005

駐車場から20分、距離にして約1,000mで主郭の入口に辿り着く。登るというよりは下るという感覚ですネ。

萩野城 009

西側に本郭と二の郭、東側に物見用(?)の郭を配置した単純な縄張り。

萩野城 008
主郭背後の大堀切。

萩野城 012
15×20の本郭。櫓があったという。

萩野城 014
縄張り図も参考になる。

≪萩野(之)城跡≫ (現地説明板より)

萩野(之)城跡は長野市七二会知足院の北の山渓(1184m)にあり、城跡は中条村臥雲院に跨っている。伝承によると城主は飯綱千日太夫の祖伊藤豊前守忠縄だったと云われる。また、七二会・中条一帯が戦国時代まで春日郷と云われ、春日氏が城主だったので、春日氏が築いたとも云われる。
この城の西の麓にある臥雲院も春日氏が建てたものである。
永禄二年(1559)に書かれた「臥雲院縁起」によると、臥雲院の寺領の東境は「萩野城櫓峯」と書かれており、萩野城に櫓が建てられていた事がわかる。
城跡は二つの嶺に分かれており、西嶺のほうが広く本郭と二の郭がありそれを巡って腰郭が設けられている。東嶺にも郭がありその南に最も大きな堀切がある。
この城は千メートルを越える高所にあり、攻撃の為の城ではなく春日氏の手が加わっているにしろ、農民たちが自衛の為に築いた城だと推測される・・・・・最後略す


萩野城 020
17×50の二の郭。村民の収容には充分な広さだ。

郭の先端まで探索したかったのだが、膝まで生い茂る笹と雑草に阻まれて断念する。

萩野城 022
城跡から西方面の山々。

萩野城 021
東側の長野市街地方面。

まあ、この高さなら避難場所としては文句無いが、足弱の老人や女の人、子供には結構しんどいと思う。

萩野城 023
本郭と二の郭を仕切る堀切。

萩野城 034
10×20の東郭。物見であったのだろう。

萩野城 030
ここからの眺めは、長野市最高所にある城跡ならではのパノラマビューだ!

春日氏の本城は麓の橋詰集落のはずれにある戸谷城だという。

萩野城 035
戸谷城遠景

戦国時代の春日氏のその後の動向は良く分らない。

天正十年に上杉景勝の発給した安堵状には「春日狩介」や「春日三河守」の新恩給与の書状が残るが本領安堵では無いので別系統の春日氏であろう。

ムラが生き延びる事、その為に全員総出で普請した詰めの城。感慨深い城でもある。

≪萩野城≫ 

標高1176m(東の郭は1184m) 比高336m(矢口駐車場より)
築城年代:不明
築城・居住者:春日氏
場所:長野市七二会知足院
攻城日:20011年7月18日 
お勧め度:★★★★☆
所要時間:20分 (地蔵峠駐車場より)
見どころ:堀切、郭、展望、腰郭
その他:地蔵峠までは舗装路だが道幅が狭いので注意してください。
参考:「続 山城紀行」






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Posted on 2011/07/19 Tue. 22:41 [edit]

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コメント

NoTitle

相変わらず攻めてますね。
ところで高所は涼しいのでしょうか。
太陽に近いとも言えますが。

WILL #lWCgquM2 | URL | 2011/07/20 22:20 * edit *

Re: WILLさんへ

熱源に挑めば涼しくなると信じて止みません(笑)
さりとて北アルプスに挑む勇気など持てるはずもなく、そこそこで退散する小心者ですね(爆)
北に移住する事が涼を求める最善の策と思うておりまする・・・(汗)

らんまる #- | URL | 2011/07/20 22:27 * edit *

もう手遅れ

お疲れさん。
ここまで来ましたか。症状が・・・。
小生、熊さんと友達になりたくなくて敬遠していた城です。
ちゃんとした遺構が残ってますね。
こんなところに避難したら、攻められないでしょう。
そんな暇、ないですね。

#- | URL | 2011/07/21 21:43 * edit *

Re: あおれんじゃあ様へ

どなた様と思いきや、文面で分かり申しましたYO(笑)

病気もここまで来たらリビングニーズ特約を利用して余生を優雅に過ごすしかありません(笑)
二の郭の藪には何か得体のしれないものが潜んでいるような気がして退却しちゃいましたぁー(汗)
行きはヨイヨイで、帰りは登り坂の連続でヘトヘロ状態。
穴城みたいな感覚でした。

冬に籠城したら、間違い無く逃げる途中で死んでますわ・・・(爆)
ってか、攻める側も凍死しそうですw。

らんまる #- | URL | 2011/07/21 22:41 * edit *

俺も行ってしもた!

病気扱いしてゴメン。
人の事、言えん!5月5日、子供の日に突入しましたわ。
俺もおかしいわ。
まだ、山がハゲ状態で遺構を見るには最高でした。

ところで北の物見山、頂上まで登りました?
頂上部、段差のある平場でした。遊歩道の北斜面、4重か5重の連続竪堀があります。
物見山、完全なる城郭ですわ。

あおれんじゃあ #- | URL | 2013/05/07 00:17 * edit *

Re:あおれんじゃあ様へ

いえいえ、この手の病気の方はご自身が正常だと思われているケースがほとんどです(笑)

当時は萩野城だけで疲れきってしまい、その先に朝日城や物見山(よしきり神社?)があると知りつつ無念の退却をしました(汗)
あそこへ行かれましたか。七二会には未発見の城砦がまだありそうですねえ。
あの場所に人々が生活しているという事自体が凄いと思います。

らんまる #- | URL | 2013/05/07 07:14 * edit *
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