らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0827

髻山城(長野市)  

◆髻山は火山です◆

北信濃の城跡の場所など興味も無かった頃、野尻湖からの帰り道にこの付近を通り「ちょんまげ」みたいな山を見た時に「あ、きっとあそこは城跡だろうナー・・・」と思ったのが髻山城(もとどりやまじょう)との初対面でした(笑)

カーナビの地図にも表示されたが、漢字が読めない!!(爆)

motodori01.jpg
髻山城遠景。チョンマゲが山の名前の由来に間違いない。

昨年秋に攻城したのだが、初戦は登山道がわからずリンゴ収穫をしていたおばちゃんに道を尋ねてみた。


「ああ、その道を奥に行けばいかれると思うが、きのうクマ檻にでっかいのが捕まったらしいから、止めときナ」


自称「走れ正直者」なので、即座に攻城戦を中止して退却した(笑)

motodori01 (12)
この看板、いつどこで見てもヤバイっす!

一ヶ月後の11月に再戦を挑む。何と登山道が全く違う事に気が付き、前回のおばちゃんを逆恨みした・・(爆)

山裾に広がるリンゴ畑の北側の農道を道案内看板に沿って車で進むと登り口に到達。駐車スペースは2台程度。

motodori01 (8)
この先車での進入は不可。

「髻山は火山です」  の説明板がお出迎え。

山城跡じゃなくて、火山かい・・・?!   登山中に噴火爆発したら、事故自己責任て事ですネ。

オイラは芸術は爆発だと思うが、それよりクマさんの暴動が恐ろしい・・・(笑)

四駆のジムニーなら登れる林道を10分程度歩くと城域への入口に到達する。

motodori01 (9)
謙信馬洗いの池跡。その昔は泥池だったらしい。ええい!「謙信公」と呼ばんか説明板!

少し登ると「馬かくし」と呼ばれる堀切が現れる。

戦国時代に使用された馬=時代劇に出てくる背の高い馬を想像しがちだが、国産の馬は背が低いのでこの程度の堀に隠すのは容易なのかもしれない。

motodori01 (14)

motodori01 (15)
結構急な登り坂を5分程度ガマンすればほどなく本郭へ着きます。

つづら折りのように捻じ曲げた道の両脇は、盛土や石積みで工夫され、攻めてきた敵を挟撃する仕掛けを随所に見る事が出来ます。

motodori01 (21)

motodori01 (24)

まあ、そうは言ってもキホン的に火山だし(笑)、オス山なので郭を多用するには無理があり防禦を強化した「砦」と見るべきでしょうか・・。

motodori01 (17)
本郭入口は石積みで厳重に防衛されている。

上杉軍が築き、その後武田軍が北信濃制圧の砦として利用されたという。

城の概要については「ずくが出ない」(信州の方言)ので以下の説明板で代用する(汗)

motodori01 (20)
拡大機能は無いので、虫めがねを利用願いたい(笑)

信玄公も謙信公も、この場所を重視したのは眼下に北信濃を一望出来るロケーションという事であろう。

motodori01 (31)
川中島方面

motodori01 (25)
須坂方面

motodori01 (27)
替差・飯山口方面

長沼城を抑え、飯山口方面と牟礼方面(野尻湖方面)から上杉軍を挟撃する監視砦としては最高の場所だ。

motodori01 (39)
結構広い本郭跡

motodori01 (40)
北側は土塁が築かれ、塹壕のような形跡も残る。

オス山なので、周囲は天然の険しい崖に囲まれており攻城は南西側のみ可能であり、そこを強化しているのが良く分る縄張りだ。

motodori01 (35)
城の周囲は天然の崖が覆う。

西側には観音清水と呼ばれる場所があり、恐らく水の手だったと思われる。

motodori01 (37)
西側に残る堀切(馬かくし)の跡。

motodori01 (3)
登山口まで続いている?馬かくし。クマが隠されているかもしれないので、早々に退却する(爆)

城跡に立ち、信濃をめぐって謙信公と信玄公が鬩ぎ合いを行った戦国時代に想いを馳せるのも、山城巡りの楽しみの一つでもある。

≪髻山城≫

標高744.5m 比高84m
築城年代:不明
築城・居住者:平出氏・上杉氏・武田氏
場所:長野市若槻西条(飯綱町平出)
攻城日:2011年11月10日 
お勧め度:★★★☆☆
所要時間:登山口より15分。
見どころ:堀切、土塁、石積み、マルチロケーション
その他:クマ対策は万全で臨む事。火山対策?ヨキニハカラエ!

motodori01 (2)
チョンマゲの正体は針葉樹林と広葉樹林の絶妙なコントラスト。自然の織りなす芸術作品だった(笑)







スポンサーサイト

Posted on 2011/08/27 Sat. 12:57 [edit]

CM: 2
TB: 0

« 砥石城(上田市)  |  空母 瑞鶴① »

コメント

クマ

長野の山城は、クマとの接近遭遇確率が高くて、
やばいですよね~。
鞍骨城なんかもそのうち行きたいんですが、
なかなか足を運ぶ気になれません・・・。

アテンザ23Z #lhgDXi1Y | URL | 2011/08/31 10:02 * edit *

Re: アテンザ23Zさんへ

アテンザ23Zさん、ご来城ありがとうございます。

登山グッズとして携帯用のクマ生体反応レーダーの開発と実用化が待たれます。
多少高くても絶対売れると思いますね(笑)
そう思いつつ、クマさんも信州の住人なので、共栄共存が出来ないものか・・・と思い悩むこの頃です。
クマとの遭遇に警戒し松茸泥棒呼ばわりされる秋の攻城戦は辛いものがあります・・・・(汗)

らんまる #- | URL | 2011/08/31 22:38 * edit *
コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://ranmaru99.blog83.fc2.com/tb.php/186-8085d43c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

城主からのご挨拶

地域別攻城戦記

諸国在住の皆さまのありがたき進言

もののふ入城者数

在城中の「もののふ」

攻城戦記年表

▲Page top