らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

1010

福島正則終焉の地  

★豊臣秀吉子飼いの猛将の末路★

すっかりご無沙汰してしまいました。
信州も台風18号の通過後は秋の深まりが加速しているようです。

今回は城の話題を離れて、信州で亡くなった福島正則(天地人では石原良純が演じてます)の墓所の訪問記を綴ってみます。

福島正則 018
りんごも赤く色づく季節でございますw
◆武闘派ゆえの福島正則の苦悩◆

【福島正則の経歴】

1561年、尾張の生まれで母は秀吉の叔母。幼少より加藤清正とともに秀吉に仕え播磨三木城の攻略において初陣。その後、山崎の戦いや賤ヶ岳の戦い(この時は七本槍の一人)として武功を立てて伊予国今治で11万石の大名となる。朝鮮の役での活躍ののち尾張清州で24万石へ加増される。
秀吉の死後、文武派の石田三成らと対立し同じく武闘派だった加藤清正とともに三成を襲撃し徳川家康になだめられる。
関ヶ原の戦いでは真っ先に家康に恭順を示し岐阜城攻めや宇喜多隊の攻撃で功を上げ、戦後の論功勲章では安芸備後49万石の大大名となる。
しかし豊臣家への忠勤は忘れず、浅野長政や加藤清正らの豊臣恩顧の大名とともに秀頼と家康の京都御所対面に尽力し豊臣家の存続に尽力する。
大坂の陣では徳川家と豊臣家への忠義で板挟みになり江戸城の留守居役を命じられる。
戦後、居城である広島城の無断修理を幕府に咎められ、信州川中島4万5千石に減封。信州高山村に陣屋を立て藩政を行うも1624年死去。享年64才。
幕府の検死の前に遺体を焼却したとして福島家は断絶。その後子孫が徳川家の旗本として再興。

fukusima01.jpg
↑Wikipediaよりお借りしました

【家康が最も恐れた豊臣恩顧の加藤・福島・浅野の武勇】

歴史にIFは無いけれど、石田三成と対立せずに反徳川勢力としてこの三家が結束して家康に対応したら日本史もずいぶん変わったのかもしれません。

福島正則 017
福島正則の霊廟のある岩松院

豊臣方の重鎮だった加藤清正も浅野長政も、そして五大老だった前田利家も何故か急死します。一説には徳川方の毒殺だったとも云われています。
彼らが結束して全国の諸大名に呼びかければ、徳川家は「風前の灯」となったでしょう。

福島正則 010
この日も県外から大勢の観光客が来ていました

大坂の陣においては豊臣家の存続に一縷の望みを賭けて参戦を拒んだ正則でしたが、彼の脳裏には大坂城にて死に場所を得た真田幸村や長宗我部守親、明石全登の勇躍する姿が歯痒かったに違いない。

福島正則 013
福島正則の霊廟

彼を庇護してきた家康が亡き後、秀忠により改易となり晩年を信州のへき地で過ごした彼の心中はいかがなものであったろうか。

言い伝えによれば、彼の死は徳川幕府に対する諫言の申し立てによる切腹らしい。
死を賭した戦いならば、大坂の陣に参戦して、彼の豊臣への忠義を見てみたかったと思うのはらんまるだけではあるまい・・・・。

訪問日:2009年10月10日
場所:長野県下高井郡小布施町雁田浄光寺
備考;駐車場あり。近くにおぶせ温泉があるので日帰り入浴もお勧めです

スポンサーサイト

Posted on 2009/10/10 Sat. 22:35 [edit]

CM: 2
TB: 0

« 七尾城(七尾市)  |  狐落城・三水城(坂城町) »

コメント

福島正則が川中島に転封されたって、知りませんでした。
おまけにお墓が小布施にあるなんて。
何と知らない事だらけでしょう!
小布施なら何回か行ったことがあるのに、お墓参りしておけば良かった。
観光地図に載っていたかなぁ?

万見仙千代 #- | URL | 2014/04/14 21:11 * edit *

Re: 万見仙千代 様へ

小布施町にある岩松院が福島正則の菩提寺で霊廟があります。
このお寺、小林一茶や葛飾北斎にゆかりがあり、特に本堂の天井に描かれた「八方睨み鳳凰図」で有名です。
正則は領内にある海福寺を菩提寺としたかったようですが、故あって岩松院に葬られたようですよ。
お墓は逃げませんので(笑)、機会があったら是非訪ねてみてください。

あ、そうそう岩松院も館の跡だったらしく、寺の裏山は雁田城(かりたじょう)という山城の跡です。
雁田城の小城だったら岩松院から5分程度で辿り着きます。石積みで出来た小粋な砦で、小生もお勧めの山城です。(そこから15分ほど登ると大城に着きます)ご参考までに。

らんまる #- | URL | 2014/04/15 07:48 * edit *
コメントの投稿
Secret

トラックバック
トラックバックURL
→http://ranmaru99.blog83.fc2.com/tb.php/22-fd793f52
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

城主からのご挨拶

地域別攻城戦記

諸国在住の皆さまのありがたき進言

もののふ入城者数

在城中の「もののふ」

攻城戦記年表

▲Page top