らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0404

虚空蔵山狼煙台(佐久市)  

◆佐久平を一望出来る絶景の地◆

立科町から佐久市へ通じる国道142号線の佐久市伴野付近で、平地に張り出すような特徴ある峰を見た方は多いと思われる。

「多福寺」と書かれたデカイ山麓の看板と峰の頂にある望楼櫓のある場所、そこが虚空蔵山狼煙台である。

虚空蔵山烽火台 (2)
デカイ看板の割には質素な多福寺。

ここから南東1.5km先には前山城がある。

虚空蔵山狼煙台 ②


佐久における武田軍の狼煙台として知られた虚空蔵山であるが、伴野氏との関わりも否定出来ない。

虚空蔵山烽火台 (4)
多福寺本堂から少し登ると大師堂(太子堂)があり対面に不動堂がある。屋敷跡であろうか。

武田軍の佐久侵攻の時に、武田の武士が虚空蔵山の下を通ると落馬する事故が続いた為に、山頂の虚空蔵堂に祀られていた虚空蔵菩薩を麓の多福寺に移し山頂には狼煙台を設営したという伝承が残る。

虚空蔵山烽火台 (8)
背後を土塁で囲んだ狼煙台跡。

見晴らしは申し分ないのだが、ここに縄張りをして城を築くには無理があり防御も確保出来ない。

伴野氏の前山城の見張り台として機能していたことも十分に考えられる。

虚空蔵山烽火台 (10)
可も無く不可もない望楼。どうせ建てるなら個性的な望楼にしてもらいたい(笑)

武田時代の狼煙台の証しとして、郭の後部には堀切跡が一条残る。

虚空蔵山烽火台 (17)

虚空蔵山烽火台 (23)
望楼からの素晴らしい眺め。

虚空蔵山烽火台 (26)
前山城を落とした依田信蕃もこの砦から岩尾城を見たのであろうか?

武田軍の佐久侵攻の後、狼煙台としての役割を果たしたこの砦は天正壬午の乱で、徳川VS北条の戦いを見守っていた。

再び戦火に包まれた佐久を想う時、蹂躙された信濃の悲しき定めとはどのようなものであったのだろうか。

のどかな風景を見るにつれ、遠き昔に思いを馳せるらんまるではあります・・・・。

虚空蔵山烽火台 (34)
西側より見る虚空蔵山狼煙台。

≪虚空蔵山狼煙台≫ (こくうぞうさんのろしだい)

標高:773.5m 比高:105m
築城年代:不明
築城・居住者:伴野氏(?)、武田氏
場所:佐久市根岸大字竹田
攻城日:2012年3月?日 
お勧め度:★★☆☆☆
城跡までの所要時間:10分
見どころ:郭、堀切、土塁
参考文献:「図解山城探訪 第九集 佐久南部資料編 宮坂武男著」



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Posted on 2012/04/04 Wed. 21:55 [edit]

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