らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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哄(わら)う合戦屋  

★柳の下に二匹目の泥鰌はいるのか★

こんばんは。

昨日はこの小説の舞台を訪ねて松本方面の山城三ヶ所を訪問してきました。
中信地方でも名だたるスケールの山城なので帰宅したのは夕方5時過ぎ。
家人にはクマに襲われたと思われていましたが・・(笑)

warau01.jpg
「のぼうの城」(著:和田 竜)に次ぐ戦国小説として全国の本屋さんお勧めの作品です。

【あらすじ】
中信濃で二千五百石の領主だった遠藤吉弘が、稀有の軍師(合戦屋)である石堂一徹の策により近隣の豪族を倒して戦国大名と変貌していく様を描いています。
天下を望む軍師としての采配を望みながら、遠藤氏の娘である若菜の器量に次第に傾倒していき、最後の10ページでは武士(もののふ)としての生き様の真骨頂を見いだす新しい視点での物語です。

林城01
小笠原長時の居城だった林城

【感想】
東京大学工学部のエリートである北沢氏が何故?と思いますが、人の人生ほど数奇なものはございません。初校が出来上がった時には、出版社からは膨大なデータを提示されて修正と追加を余儀なくされ、ようやく完成したようです。
書店では、「史実に基づいた歴史小説」とされているところもありますが、一部はフィクションであり、ノンフィクションとの融合というのが正確な記述だと思われます。
とはいえ、何故信州から天下統一の志を持つ武将が輩出されなかったのかを的確に表現しているあたりは「さすが」と思います。
山に囲まれた信州では「天下」というよりもその地方における領主で安泰に暮らせれば良いという心情を見事に表現しています。

山家城
林城の支城だった山家城(やまべじょう)

埴原城
中信濃最大の山城だった埴原城(はいはらじょう)

信濃の豪族たちが何故烏合の衆になったのか、迫りくる武田信玄の前に乾坤一擲の勝負を挑めなかったのか、謎を解き明かすバイブルとしては良い小説かもしれません。

野望を捨てて己が心情に素直となった石堂一徹の武石峠の戦いは、名作「明日に向かって撃て」のラストシーンを彷彿とさせます。
この物語のエンディングは、読者のみなさんの願いかもしれません。
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Posted on 2009/11/29 Sun. 19:55 [edit]

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