らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0906

池の入城 (東筑摩郡山形村)  

◆小坂城の大手を守る砦城◆

キラキラネーム同盟軍は小坂城を制圧し、元の道を辿り池の入城を目指す。

分岐点から北東の尾根を下る。かなりの急坂である。

逆のコースだったら比高差130mの登りは、かなりしんどかったはずで、登城口を間違えたのは幸いだったと思った・・・(笑)

池の入城 (1)
45×5の細長い郭。ここからが城域である。


平削された郭を歩きながら、密かにその先の堀切に期待していた。

池の入城概略図


で、知らぬ間に通過してしまい、土塁の手前で立ち止った・・・・(汗)

「堀切は何処?、ここは何?、私は誰?・・・・」(笑)

池の入城 (3)
思わず通り過ぎた堀切㋐。


「ええーい、誰かツルハシを持て、シャベルで掘るのだ!このような堀切など信州では堀とは呼ばぬわ!!」

危うく遺跡破壊に走るところだった・・・・(爆)

池の入城 (6)
堀切㋑は何とか堀と見てとれそうだ。


池の入城も「単郭+東斜面の段郭」というオーソドックな縄張りだが、小坂城の規模には及ばない。

主郭は土塁で囲まれているが尾根方面の半周だけである。

池の入城 (7)

小坂城との位置関係だけ見れば「小坂城上の城・下の城」でも良さそうだが、東信濃で多く見られる形態は上の城が逃げ込み砦や詰の城の機能であるのに対して、小坂城は本城としての作りなのだ。

つまり、本城である小坂城の大手口の防衛を目的とした出城としての機能なので、目的が違うと見て良いのではないかと思う。

池の入城 (8)
北の尾根に続く腰郭。


池の入城 (12)
南東の沢へ続く竪掘㋒。

山麓からの比高は90mだが、東側の大手道の斜面はかなりの傾斜であり、段郭を斜面に展開させることで防御力を上げている。
主郭に立つと、斜面を登る敵を一掃出来そうな地形である事が分かる。

池の入城 (14)
主郭背後の斜面移動を阻止するための堀切㋓。

主郭背後の堀切には「ががっかりした」が(笑)、この程度の防御施設で充分機能しそうな出城である。

山麓は大池氏の所領であったことから、小坂氏と大池氏に関連するのであろうが、詳細は不明である。


池の入城 (15)
馬出し郭も備えていたという東斜面の小郭群。


ていぴすさんと大手道を下りて行ったが、途中で道は消滅し民家の道路脇に不時着した・・・(汗)

道が不明瞭なので、直接池の入城を目指すのは難しいと思われる。


≪池の入城≫ (いけのいりじょう) 

標高:860m 比高90m
築城年代:不明
築城・居住者:小坂氏
場所:東筑摩郡山形村小坂
攻城日:2012年9月2日 
見どころ:竪掘、土塁、腰郭群
お勧め度:★★★☆☆
城跡までの所要時間:小坂城から下りで12分
注意:松茸による止め山になるので秋の攻城は避けるべし。
付近の見どころ:小坂城はセットで。付近に竹田城。
参考文献:「図解山城探訪 第五集 松塩筑史料編 宮坂武男著」

池の入城 (21)











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Posted on 2012/09/06 Thu. 22:27 [edit]

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コメント

堀がわからぬ。

夏なのに草もなくすっきりしていますねえ。
ところで、なんで城により堀にこんなに違いがあるんでしょうねえ。
松尾古城など、全く風化していないようなすげえのもあれば。
堀とは分からず通りすぎてしまうのまで。
風化度、埋没度、気候のせいなのかねえ。

あおれんじゃあ #- | URL | 2012/09/07 19:03 * edit *

Re:あおれんじゃあ様へ

師匠、そういう原因もあるかもしれないんですが、小生が思うには

①「やる気(掘る気合い)が足りなかった」 (って、らんまるの仕事に対する姿勢かい!)
②「地盤が固すぎた」(やはり言い訳である)
③「堀っている途中で敵に攻められて逃げた・・・」(鍬じゃ戦えない)
④「城割で埋められた」(面倒だけどありそうな・・・)
⑤「堀切の計画予定地だったが、やっぱ止めた」(計画倒れ?)

結論として堀切跡が今でも残る凄まじい山城は城主の威厳が強く反映されているかと・・・・(笑)
学術調査研究会でこんな推論を発表したらシカとされるでしょうねえ(爆笑)

らんまる #- | URL | 2012/09/07 20:47 * edit *
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