らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0627

甲斐の山城と館㊦  

◆未知の領域への道標となる教則本◆

配本予定から約一ヶ月ずれて、昨日ようやく我が家に届いた。

「甲斐の山城㊤」で感じた違和感を㊦でも感じる。宮坂武男氏が「図解山城探訪」(信濃の山城と城館のベース本)で披露してきた城郭研究者としての自信が、このシリーズでは影を潜めて他府県に対して遠慮しているように思えてならない・・・・・(汗)

そんな事が果たしてあるのであろうか・・・(汗)

甲斐の山城と館㊦001
表紙の鳥瞰図がどこの城か瞬時に分かった方は、武田一族の怨念に苛まれていると思われる・・(笑)

この下巻に掲載されている山城と城館299ヶ所のうち、今日まで小生が訪問したのは、ここ一ヶ所だけしかない。

「残り298箇所どうするつもり??」

「気が向いたら、そのうち・・・・」  (笑)

岩殿山城 (64)
岩殿城全景。見た瞬間に戦闘意欲を喪失させるに充分な威容であろう。

岩殿城の最後の城主である小山田信茂(武田信玄の従兄弟)については、残念ながら最後の最後で主家を裏切った不忠者として語られているが、真実はどうやら違うようである。

岩殿山城 (41)
岩殿城の主郭から見た城下町。

小山田は、滅びる武田の為に自分が守ってきた岩殿城下の領民が、織田・徳川との戦禍に巻き込まれるのを避けたかった。勝頼の入城を拒否したのは、単純な考えであったという。

その辺のお話は、また今度・・(笑)

岩殿山城 (8)
岩壁の上に郭があると知っていても、「来なければ良かった・・」という後悔ばかり・・・(汗)

宮坂武男氏による信州の山城と館の収録数は約1800(全8巻)、甲斐は約600(全2巻)。

単純な数値の比較だけで城館は語れないが、信州のゴミのような山城を各個撃破していった信玄の方針にはただただ感嘆するのみである。

甲斐の山城と館㊦002
裏面は真篠城の縄張図。上杉の畝状連続竪掘も真っ青の仕様だ。

「山城は尽きない・・・」

なるほど、その言葉の意味が思い知らされる今日この頃ではある・・・・・。

書籍名:甲斐の山城と館㊦ 東部・南部編 (かいのやまじろとやかた とうぶ・なんぶへん)
価格:7,800円+税
出版社:戎光祥出版
初版:2014年7月

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Posted on 2014/06/27 Fri. 23:47 [edit]

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コメント

悩みましたが・・・

こんにちは、今回の甲斐編は・・・購入資金が飲み代に変わりました(笑)
山梨は居住地の隣県なので度々攻めこみますが、単純に遺構で萌えれる物件が20~30程しか無いのですよね~近年は再訪の繰り返しです。
氏もさすがに力抜けしてしまったのでは??
それでは失礼いたします。

Butch #- | URL | 2014/06/28 12:47 * edit *

Re: Butch様へ

「信濃の山城と館」シリーズは、近隣の図書館全てが全巻揃えているので嬉しいような悲しいような・・(笑)
が、「甲斐の山城と館」は上巻が発売されて久しいが、長野県の図書館では見かけない・・・恐らく山梨県の図書館では購入して貸出しているものと思われます・・(汗)
逆の発想をすれば、「甲斐の山城と館」のが希少価値が高い本になる可能性がある。なので購入する動機としては正論なのであろう・・(爆)累計10冊購入した拙者としては、言い訳を考える次第である。

まあ確かに地味な城が多く思えるが、山梨の城館をキッチリ真面目に掲載してとことん追求しているサイトが少ないのも原因の一つだと思います。
いっちょ頑張ってみますか!(笑)

らんまる #- | URL | 2014/06/28 16:48 * edit *

ー表紙の山城は?ー

ーピンポンピンポン♪ 岩殿城!!ー

すぐ分かりました。
やっぱり怨念でしょうか(笑)

万見仙千代 #- | URL | 2014/06/28 21:49 * edit *

岩殿城、いつか俺も

この山の下は何度も通っているのですが、まだ未登です。
圧倒的な威圧感が凄いですね。

山梨の城ねえ、興味はあるのですが、遠い・・・

しかし、山城は面白いですね。
それも茨城のような平和な地ではなく、戦乱があった地の城の方が面白いです。
山梨も比較的平和だったところ、城はどうなんですかねえ。

あおれんじゃあ #- | URL | 2014/06/28 22:20 * edit *

Re: 万見仙千代様へ

正解です!(笑)

沢山の方が登っているのでびっくりしましたが、城跡というよりもトレッキングコースとして親しまれているようです。
元々は東麓にあった円通寺(明治の神仏希釈により廃寺)の霊場でしたが、小山田氏と和睦した武田氏が戦略上の重要地点として築城したとの事ですよ。
記事はまたそのうちに・・・。

らんまる #- | URL | 2014/06/29 07:57 * edit *

Re: あおれんじゃあ様へ

こんな城に籠城されたら相手にせずに遠巻きにして放っておくしか手立てがありません(汗)
城内にはしっかりとした井戸もあるので、食糧さえあれば半年は持ちこたえると思われます。

甲斐の山城も、天正壬午の乱で北条VS徳川がドンパチやってた北部周辺に楽しい城が集中してます。
今回の配本の東部・南部は屋敷跡のオンパレードでちょっとがっかり・・・。

らんまる #- | URL | 2014/06/29 08:16 * edit *

こんばんは、らんまるせんせ。
すごいすごいすごーい!本の表紙と同じ景色!

山が岩なのですねー?いや、岩が山?岩に出来た土をほっくりして、山城を作ったのでしょか。

屋久島の一枚岩に流れる壮大な滝まではるばる連れてった時の母の言葉。

「ダム?」

違うのよ、かーちゃん、あれは、コンクリートじゃなくてね、かこうがんのね、おーきな岩なんだよ…(T_T)

そんな昔を思い出した巨大な岩壁。こんなのが目の前にあったら、戦意喪失するのは、ぐうたらした日々を過ごしている私だけでしょうね…。攻める人は、反対に高揚したのかもしれないですね…。

つねまる #- | URL | 2014/06/29 21:09 * edit *

Re: つねまる様へ

連コメありがとうございますw

黒田長政がガッチャマンに変身するのが今から楽しみです。
この先、剛力彩芽が出演する事があるとしたら、NHKの受信料の支払いは止めます・・(汗)

初見でこれほどの強烈な印象を与える山城は滅多に無くて、戦慄を覚えます。
信長さんならきっと山全体を火攻めにするんでしょうね。
「心頭滅却すれば、火も自ずと涼し・・」(笑)

屋久島にダムを作る発想は凄いです。ユネスコも真っ青でしょうね。
「なんてことしたのさ・・・」(爆)
サンが山犬に乗って怒って東京都に攻め込むでしょう。

それはそうとして、米良美一さんは元気なんでしょうかねえ。

らんまる #- | URL | 2014/06/29 22:11 * edit *
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