らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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脚色不要の実録「真田三代」  

◆史実のみで語られる真田家の実像◆

小生の「戦国の城」ヲタクのルーツは新田次郎の「武田信玄」と池波正太郎の「真田太平記」である。

いずれもノンフィクションの小説でありながら、キチンと現場を取材し史実を確認しながら脚色し展開する歴史小説なので臨場感が凄い。読み耽る書物に出逢えるというのは至福の時である。

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昨年、某国営放送局の2016年大河ドラマが「真田丸」になり、戦国時代最後の大物で地上波未登場だった真田幸村が主人公になる事となった。脚本は三谷幸喜氏で主演は堺雅人さんに決まったのは周知の通りである。

上田市民の悲願であった(?)大河ドラマの誘致に成功したものの、自治体が推進していたのは「天地人」の火坂雅志氏の「真田三代」。柳の下に泥鰌は二匹いないのだが、お役所の思考回路が短絡であることを証明した(笑)

小生のお勧めは平山優氏の「真田三代」(2011年 PHP新書)

先日、残雪厳しい砥石城で平山センセに初めてお目にかかりました。
日本中世史専攻の研究者の第一人者でありますが、現役の高校教師でもあるので、分かり易い表記や記述には定評があり、武田氏研究会副会長でもある。

真田丸の誘致効果もあり、地元の書店「平安堂」ではベスト5の売上にランクインしている。(凄)

税別860円。こんな価格でいいの?と思うようなのだが、幸村の章は極端に短いのでそこだけが難点か・・・(汗)

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平山優氏の「武田遺領をめぐる動乱と秀吉の野望」(2011年 戎光祥出版)は、信州の城跡と地侍の興亡を語る上では欠かせない名著である。



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Posted on 2015/01/25 Sun. 21:22 [edit]

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コメント

火坂恥感

まだいたんですね。もう少しましな人の書いたものでないと、郷土の恥のような物語にされてしまう可能性がありますね。怪訝な思いで見守る方が、被害は少なく済むと思います。

えいき #- | URL | 2015/01/25 23:26 * edit *

Re:えいき様へ

三谷幸喜の脚本なら期待出来るレベルでしょうか。
幸村の生涯において上田に滞在した期間は僅かなので、果たして手放しで喜んでいいのか上田市民・・(笑)
さりとて、九度山の生活が物語の半分ってのもイヤだなあー(汗)

らんまる #- | URL | 2015/01/26 07:34 * edit *

おお、また面白そうな本が。メモメモ
このところ、読む本に恵まれて嬉しい悲鳴です。
今の「花燃〇」 は早々に脱落し、来年に期待!
「武田遺領をめぐる動乱と秀吉の野望」 も面白そうですね。

万見仙千代 #YR4Ixzf2 | URL | 2015/01/27 21:53 * edit *

上田、真田ワールド

上田の街は異常なる真田ワールド、
どこに行っても六文銭、マンホールまで!
さて、大河で上田がどの程度舞台になるのか?
前半のハイライトが2つの上田合戦、九度山の休憩期間があって大阪冬の陣、夏の陣でしょうけど。
ともかく客が増えればそれでいいでしょう。嬉しいことです。
新田次郎さんの「武田信玄」ねえ・・?信玄は信州人のDNAで嫌いだけど、「武田勝頼」が好きだったねえ。
でも多分、勝頼さん、大河にはなりそうにないねえ。
最期がかっこ悪いもんなあ。

あおれんじゃあ #- | URL | 2015/01/27 23:25 * edit *

Re: 万見仙千代様へ

滋野宗家とともに戦に敗れた真田幸綱(幸隆)が上野国に逃れ、文字通り「0」から再び身を興す過程。信玄の目と云われた昌幸が傾いてゆく武田家にあって家督を継ぎ阿修羅のごとく奮戦しやがて大名にのしあがる様、オヤジの名声ゆえに策も入れられず大坂方で孤立無援の信繁(幸村)が徳川に乾坤一擲の反撃を行う悲壮感。
脚色せずとも史料を繋ぎ合わせるだけでこんなに深い物語になるんですね。

著名な中世史専門家の平山優先生ですが、現役の高校教諭なので著書も分かり易いのがいいです。
「武田遺領をめぐる・・・」は天正壬午の乱とそれ以降の信濃の豪族が大勢力に翻弄される様がリアルタイムに表示された力作。二度ぐらい読まないとステージが目まぐるしく変わるので大変(笑)

らんまる #- | URL | 2015/01/28 07:23 * edit *

Re: あおれんじゃあ様へ

松代藩十万石の真田家が本家本元ですが、出身地の上田は確かに異常な盛り上がり(笑)
真田丸の放映が決まってからは更にエスカレート・ヒートアップ。上田が天下を狙うような有り様でございます(汗)
幸村さんの上田滞在期間なんてほんの僅かですから、ドラマの半分以上は九度山幽閉、大坂の陣に費やされるのでしょうね。上田市の観光誘致効果なんて期待し過ぎないほうが良いと思ってます。

勝頼さんの大河ドラマですか、賛成ですね。でも木曽義仲と一緒で世間の評判はあまり芳しくないのが難点ですw

らんまる #- | URL | 2015/01/28 07:33 * edit *

>平山センセに初めてお目にかかりました。
なんて羨ましい~~!!!

860円って、平山先生の著作なのに信じられない金額~~~
これは何とか今年中に読んで、来年の大河のために予習しなくては。

火坂氏・・・数年前に地方紙で長野業正を連載してたんですが、早々に挫折しました^^;
三谷さんの時代劇といえば、近年では清洲会議ですが面白かったです。
大河ドラマとしても三谷さんと堺さんのコンビには期待してます。

時乃★栞 #- | URL | 2015/02/01 18:54 * edit *

Re:時乃★栞様へ

最近ツイッターにハマってまして、平山センセもツイートしてるのを知り砥石城でタイミング良くお逢い出来ました。
昨年から幸綱(幸隆)・昌幸と真田氏に関する足跡の調査をしているようですね。平山先生の著書は全て史実を基にしているので安心して読めます。そこから妄想を膨らませるのは読者の自由だと思います。

小生の尊敬する新田次郎氏の「武田信玄」も緻密な取材を積み重ねた上で書かれています。●坂氏はどうなんでしょうか?どうせ最後の打ち上げ花火なら、真田丸で浮かれっぱなしになるのもいいでしょう(笑)

らんまる #- | URL | 2015/02/01 19:29 * edit *

ごめんください

こんにちは、らんまるせんせ。すみませんー、やっと手に入れましたー。
皆様が、真田の誰が好き?と盛り上がる中、「え。九度山でお腹が痛い幸村しか知らん」な状態だったので、こちらの書評も拝見してゲット。

なるほどー。子供に分かりやすいとても面白くて勉強になる本でした。

つねまる #pjmS0te2 | URL | 2015/09/06 17:08 * edit *

Re: つねまる様へ

中世戦国史の本は結構難解なものが多い中で、平山センセの本は読者のレベルを一段も二段も下げて分かり易く書いているのでお勧めですね。
専門書ともなると、ある程度時代背景を事前に予習しなければチンプンカンプンになって「何が何だか・・」って本が多いのですが、真田三代はすんなり読めてバッチリ真田フリーク製造機でございます(笑)

平山センセとは毎回「飲みに行きませんか?」の繰り返しでスケジュールが合いません・・・(汗)
最近メディアへの露出も多いのでご多忙みたいですよ(笑)

らんまる #- | URL | 2015/09/06 21:04 * edit *
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