らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

0912

栗田山城 (長野市戸隠二条)  

◆尾根に突き出した館城跡か?◆

台風一家一過と共に今年の夏は例年にない物凄いダッシュをして過ぎ去ってしまった・・・。

今回の豪雨で甚大な被害を受けた栃木県、茨城県、宮城県の被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

今回ご案内するのは、山栗田氏との関連を指摘されている栗田山城(くりたやまじょう)。

栗田山城(長野市戸隠) (2)
下楠川集落と台地上の二条集落を結ぶ道路の西側のヘアピンカーブの先端に当たる場所が城跡。

【立地】

諸沢川と楠川に挟まれた台地の先端部が城域と想定されているようだ。
諸沢川を挟んだ東の対岸に二条の栗田屋敷(堀之内城)があり、南900mには古城がある。

栗田山城(長野市戸隠) (6)
ヘアピンカーブの先から農道に入ると城跡だ。

【城主・城歴】

史料や里傳もなくはっきりしたことはわからないが、二条の栗田氏(山栗田)が最初追通(おっかよ)に住み、後に上楠川(宝光社の東側)の原山に移り、万治二年(1659)頃に二条集落へ移ったとされるので、栗田氏関連の館城と推定される。栗田山という名前がそのことを物語っているという。

栗田山城見取図①
三つの方形の区画からなる館城。

栗田山城(長野市戸隠) (5)
南側先端へ向けて連続している。

【城跡】

現在城跡は、方形の水田(現在は休耕地)3枚があり、その先の郭4の部分は雑木林となっている。宮坂武男氏によれば、郭3が館城の中心と推定され、郭3と郭4の間には堀切があったとされる。
たまたま地主さんがいたので挨拶したら、やはりここは昔の館跡と伝わるとの事で、それ以上の詳しい事は分からないようでした。

栗田山城(長野市戸隠) (10)
東側から見た郭2.

栗田山城(長野市戸隠) (12)
方形の郭3。ここが中心か?

栗田山城(長野市戸隠) (14)
雑木林となっている郭4.さすがに藪が酷く突入する気にはなれんかった・・・(汗)

沢を隔てた東側にある二条の栗田氏屋敷(堀之内城)も方形の屋敷地で水田と化していた。恐らく同時期の土木工事と見られ、栗田氏の分族あるいは家来の居住地だった可能性はある。

栗田山城(長野市戸隠) (16)
郭4から見た栗田山城主要部。

≪栗田山城≫ (くりたやまじょう) 

標高:854m 比高:140m (楠川集落より)
築城年代:不明
築城・居住:不明
場所:長野市戸隠下楠川
攻城日:2015年6月7日
お勧め度:★★☆☆☆
城跡までの所要時間:-分
駐車場:道路脇の農道に駐車
見どころ:んーん・・
参考文献・書籍:「信濃の山城と館 更埴・長野編」(宮坂武男著 2013年 戎光祥出版)
注意事項:地元の方がいたら必ず挨拶
付近の城跡:古城、二条の栗田屋敷など



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Posted on 2015/09/12 Sat. 07:55 [edit]

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コメント

>山栗田氏の栗田山城

なにか早口言葉のような・・・自分なら言い間違いしそう^^;
農道から入ってすぐで判りやすいですが、個人の土地となると緊張しそうです^^;

あんまり要害に見えないし、屋敷が別にあるなら築城目的が判らないなぁ
河川の水運関係でしょうか。
勉強不足で他に浮かばない^^;

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時乃栞 #- | URL | 2015/09/13 21:37 * edit *

Re: 時乃栞様へ

里栗田氏の栗田城は長野市街地のど真ん中の住宅街に巨大な土塁の一部が残ってます。
早口言葉になりそうでしょうか・・(笑)

ホントは下の谷から写した写真でもあれば良かったのですが、撮り忘れました(汗)
往時は雑木林など無く見晴らしの良い高台だったんでしょうネ。ここに居館を築いた時は戦乱も収まっていたので要害性はあまり考慮しなかったと思われます。

らんまる #- | URL | 2015/09/14 07:17 * edit *

たんぼ!

この城、地図で見ると、尾根先端、両側は急斜面。
さぞ、雑木林の尾根式城郭という先入感がありました。
しかし、田んぼ!。場所間違えているのかと思いましたわ。
なんでこんな場所に広い田んぼが・・って驚きました。
隠れ家としては、曲輪も広いしいい場所ですね。
次は「古城」でしょうか?

あおれんじゃあ #- | URL | 2015/09/15 21:47 * edit *

Re: あおれんじゃあ様へ

とても館城のある場所とは思わず通り過ぎてしまいました・・・(笑)

師匠が記載した記事を辿るようで恐縮ですが、次回は堀之内城を予定しています。
山栗田氏と戸隠神社の関係を調べているのですが、そこに突っ込むには徳川幕府の定めた「戸隠山法度」も関連してくるので往生しております・・(汗)
「日之御子社に明治維新まで奉仕した」と書けばそれで終わりですが、天台宗のキャリア官僚の天下り先としての戸隠別当職を監視して幕府の犬となった山栗田氏の謎に迫りたい・・(笑)
夢中になって調べていると更新が進まずじれったい毎日を過ごしておりますw

らんまる #- | URL | 2015/09/15 22:59 * edit *
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