らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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山城の最高峰に位置する「御坂城」(山梨県笛吹市)のリベンジに挑む ①  

◆領土拡大よりも境目の城の築城に執着した北条氏の山城の最高傑作とは◆

2015年2月21日、我々信濃先方衆は冬期間の御坂城(山梨県笛吹市と富士宮市の境の城)制圧に挑戦したが、天下茶屋からのルートは比高差は少ないとはいうものの、予想以上の積雪で途中からラッセル状態となり遭難の危険があった為断念した。

御坂城① (9)
2015年2月、天下茶屋から御坂山(1596m)に向かうルートは我々を歓迎することは無かった・・・。(写真はていぴす殿)

御坂城のある御坂峠は、信州上田からは片道200kmもあり、標高も1600m近いので、そう簡単にリベンジ出来る場所ではなかったので再訪の決断までには1年以上の待機期間を要した。

「さて、そろそろリベンジマッチに行きますか・・・・」 信濃先方衆は例年よりも遅い紅葉シーズンにやきもきしていたのである。

2016年10月23日、我々は比高差が少なく「御坂城探訪における正攻法」と伝わる「天下茶屋」からのルートを捨てて、最短距離となる鎌倉街道北側ルートの「藤野木」からのチャレンジ。このコース経由での御坂城攻略記事は未確認である。

国道137号線の御坂トンネル手前の藤野木集落から入る「旧みさか道」(鎌倉街道)から御坂峠(御坂城)まで歩いて100分の表示。藤野木の分岐から中間地点の「峠道文化の森 入口」まで林道(結構荒れてはいる)が入っているので、SUVタイプの車両なら登れるし駐車スペースもある。さらにその先には堰堤の作業道があるので、軽のSUVなら歩道入口まで入る。

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藤野木からの「御坂路」(みさかみち)の入口。

御坂城 (1)
結構荒れた道を車で10分ほど登ると「峠道文化の森 入口」。駐車スペースもあるが普通車のSUVでもかなりしんどい場所にある。

御坂城 (4)
パジェロミニかジムニーならば更に奥に続く堰堤の作業道を進み分岐点まで辿り着けるが、落石が多いので慎重に進もう。

小川沢川の堰堤工事に伴い、かつての沢沿いの御坂路の「行者平」(ぎょうじゃたいら)までの一部区間が破壊されてしまったのは残念だが、気になるほどではない。

御坂城 (7)
小川沢川の分岐点から10分ほど登った「行者平」にある石仏。「役行者」(えんのぎょうじゃ)に関連した信仰の場と伝わる。

【鎌倉街道の要衝御坂峠】

御坂城は、甲府と駿河・相模を結ぶ鎌倉往還の要衝である御坂峠に戦地する。最高地点の標高は1,570mで、北東から南西に伸びる尾根上の鞍部を通る峠道を両側から挟むように長さ600m、幅150mにわたって遺構がみられる。

甲府盆地側は笛吹市御坂町、郡内は富士五湖町に属する。

峠には茶屋の建物があり、その背後に御坂天神が祀られている。御坂路(みさかみち)と呼ばれる往還の御坂町側にはところどころに石畳道も残り、小石が山積みになった子持石(こもちいし)という場所があり、この山を背にして股下から小石を投げてこれから生まれてくる子供の男女を占ったという。

御坂城 (9)
のっけからバテバテの息絶え絶えで峠道も登れずに、同行した「ていぴす」殿にはお荷物状態でご迷惑をお掛けしました・・・(汗)

御坂城 (11)
子持ち石の手前のお地蔵様。旅人も道中の無事を祈願したんでしょうネ。

また、役行者(えんのぎょうじゃ)にちなむ行者平という信仰の場も途中にある。富士河口湖町側の河口湖畔近くには、貞観六年(864)の富士山噴火に際し、鎮祭のために創建されたという河口浅間神社が鎮座している。

※「甲信越の名城を歩く 山梨編」(2016年 吉川弘文館発刊 P222御坂城の記事の一部を引用し転載)

御坂城 (207)
峠道に残る石畳。

【天下茶屋からの攻城ルートに一石を投じてみる】

御坂城への探訪は「旧御坂トンネル」の天下茶屋から尾根を縦走するルートが定着している。実は我々も昨年の二月に、その定番のセオリーに従って探訪を実行したが積雪で断念した。

が、積雪が無かったとしても、比高差を考慮してもアップダウンを繰り返す縦走が正攻法なのか?という疑念があった。
なので、今回の攻城ルートは「往時の当たり前の道をいかに楽して登るのか・・」この事であった・・・(笑)

御坂城 (13)
らせん階段のように続く峠道の途中の説明板。「現在位置ぐらいチャンと示さんかい!!」(怒)

IMG_6538.jpg
峠の茶屋。不気味なお化け屋敷みたいですw

IMG_6539.jpg
行者平から死にそうになりながらの50分。確かに疲れが吹っ飛ぶ山城でした。

この続きは、次号を待て・・・・(笑)
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Posted on 2016/10/27 Thu. 21:48 [edit]

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コメント

こんばんは。

峠の茶屋、ここが大勢のお客さんで賑わっていたんでしょうかね。

「甲信越の名城を歩く 山梨編」 入手しましたよ♪
これから、じーーっくりと楽しく読ませてもらいます。

らんまるさまも、甲斐の山城、どんどん攻城してくださいませね。
期待しています。

万見仙千代 #YR4Ixzf2 | URL | 2016/11/01 20:29 * edit *

Re: 万見仙千代様へ

御坂城②の記事が停滞しており、やる気が出ません・・(笑)
全国的にも有名な山城なので、それなりの準備で臨まないといけなかったのですが、勢いでつい書き始めてしまい後悔・・(汗)

甲斐の山城の評価は何故か全体的に低いのですが、小生にとっては魅力的な山城と館のオンパレードでございますw
お隣の県とはいえ、日帰り遠征となると厳しいので、どうしたものかと思案中でございます。

本、買われましたか。出版元の弘文館に紹介手数料を請求せねば・・・・・・(爆)

らんまる #- | URL | 2016/11/01 21:49 * edit *

すごいなぁ

こんにちは、らんまるせんせ。片道200km越えると日帰り往復は辛いですね。しかも全長600mとか標高1600mとか、桁が違いまする。

役行者の足跡が残るのなら、山もさぞかしすごかろうと思います。
往時の当たり前の道を楽して登れたのか、どきどきわくわくです。

相棒さんとの距離感が、なんとも。がんばれー。

つねまる #pjmS0te2 | URL | 2016/11/02 18:05 * edit *

Re: つねまる様へ

年齢を重ねるごとに遠征がしんどくなってきました・・・
それに、夏場に体重が若干増えてしまったので山登りの際にかなり体に負担がかかっているのが実情でしょうか・・(汗)
もっとスリムにならないと険しい山城探訪はこの先無理かもしれませんネ。相方さんにも迷惑かかりますし・・。

御坂城②の下書きが進まずイライラしておりますw
全国的に著名な山城なので迂闊な事も書けないし、さりとて信濃の山猿が見た独自目線も必要でしょうし。

毎晩晩酌しながら続きを書いてはうたた寝しているので、全く進んでおりません・・・(笑)
貴殿のように毎日更新出来る才能と根性を見習わないといけませんネ。
(反省だけなら猿でも出来るか・・・笑)

らんまる #- | URL | 2016/11/03 09:34 * edit *

ごぶさたしてます。

ちょっとpcのちょうしが わるくて かんじへんかんができません(なみだめ

おうえんのはくしゅ

時乃★栞 #- | URL | 2016/11/13 17:20 * edit *

Re: 時乃★栞様へ

ひらがなだけのぶんしょうというのも、なかなかふぜいがあってよいものですw

さくばんのさなだまる、じゅしんりょうをおもいっきりつかったはくりょくのでまるで、かんしんしました。
おおせのとおり、たいしょうがせんじんきっててきのやおもてにたつのはありえません(わらい)

らいしゅうもたのしみです。

いつもおうえんありがとうございます。

らんまる #- | URL | 2016/11/14 07:47 * edit *
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