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らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~

「戦国の城」それは近世の城郭のような石垣も天守も無く、土塁と空堀というただの土で作られた戦場の砦。 戦国の世を駆け抜けた貴重な資料の宝庫です。

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鷹ノ巣城 (群馬県下仁田町)  

◆背後を大崩山、フロントを南牧川と栗山川が守る城館一体型の要害◆

先日、スマホを不注意でコンクリートの床に落としてしまいフロントガラスを大破。今度ばかりは打撃を受けた角度が悪くて、表面9Gの保護シールもバキバキに貫通。幸い液晶の損害は免れたが復旧費用1万円の出費は更に痛かったが、それ以上にこの年齢で「艦これ由良」を待受け画面にしていた事実を修理業者に知られた恥ずかしさは消せはしない・・・・(爆笑)

そんな馬鹿野郎話はご愁傷様で片づけて、グンマーシリーズが続く。西上野は信濃と同じく武田信玄の被征服地であった事もそうだが、境目の最前線で臨戦態勢の山城が多い事も魅力なのであろう。

今回ご案内するのは、下仁田町の「鷹ノ巣城」。安中市板鼻にある板鼻城も鷹ノ巣城と呼ばれていたので、群馬県には同名の城が二ヶ所ある。

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本城跡は現在吉崎公園となっている。

【立地】

下仁田町の市街地の南側で、南牧川と栗山川が合流する場所に突き出た場所が居館跡で、背後には大崩山(おおぐいやま)が聳え立つ。この山には物見が置かれているので城館一体型の縄張りである。

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居館跡の吉崎公園から見た大崩山(おおぐいやま)。山頂の手前に物見台が置かれたようだが、今回は踏査をパス。

鷹ノ巣城見取図①
三方を川に囲まれ、背後を大崩山に守られた要害の地である。

【城主・城歴】

先日掲載した吉崎城でも触れたように、鷹ノ巣城は小幡三河守貞政の居城とされ、山の内上杉家に出仕していたため、留守は城代の桜井丹後守が仕切っていたとされる。城主の小幡三河守貞政は信玄の侵攻にさいして武田家に降り、武田家滅亡の際には景勝を頼って越語へ奔りそこで没したという。
城代の桜井丹後守は、武田、滝川、北条と主を代えて存続したが、小田原の役で上杉軍の攻撃を受け落城、そののち徳川に出仕したというが定かではない。鷹ノ巣城は徳川領になるに及び廃城になったという。

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吉崎公園の中心と隣接する保育園跡地が「おくるわ」と呼ばれる居館の中心部分。

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廃園となった下仁田保育園。その後の利用方法は介護サービス付き老人ホームになるのだろうか?

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主郭の北側と東側は段差を伴う郭2で囲まれ。、東側の現在はソーラーパネルが並ぶ。最近城跡でよく見かける光景になりつつある。

【城跡】

現在、主郭(おくるわ)は下仁田保育園跡と吉崎公園で、周囲に石積みが周回するが往時のものかは判断できない。大手は東側と考えられ、現在の集落が城下の名残りであると推定される。詰めの城としての大崩山へはどうやって登ったのか不明。

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吉崎公園の東屋から北方面。南牧川が天然の堀となり、要害の地であることが分かる。

≪鷹ノ巣城≫ (たかのすじょう)

標高:263m 比高20m(南牧川より) 
築城年代:不明
築城・居住者:小幡氏
場所:群馬県下仁田町吉崎
攻城日:2019年5月5日
お勧め度:★☆☆☆☆
城跡までの所要時間:-
駐車場:吉崎公園の北側に駐車場有り
見どころ:主郭を囲う石積みなど
参考文献:「境目の山城と館 上野編」(2015年 宮坂武男著 戎光祥出版) 
その他:大崩山はどうしても登りたいなら西側の鞍部から登山道がある。物見は頂上より東側に下がった場所なので自己責任で。

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自然地形に守られた要害の地とは、まさにここを指すのであろう。

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保育園跡から見た大崩山の物見。その迫力は半端ない。

中世の城郭に関する本の記載を読むと、平地の居館と背後の詰め城(山城)のセット(城館一体型)という定義に関しては、否定的な記述を多く見かける。が、否定する根拠については納得できる記述を読んだことが無い・・・(笑)

下仁田町、南牧村には城館セットの物件が多い。小屋掛けのスペースすら確保が難しい山城の築城条件を緩和するための麓の居館という考え方は理に適っていると思うがどうであろうか・・・・。

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Posted on 2019/06/18 Tue. 21:58 [edit]

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